リボルバー・リリー
この作品は長浦京先生の小説『リボルバー・リリー』が原作の映画です。私は原作を未読なので映画がアレンジされているのか原作通りなのかは分かりません。ごめんなさい。ただ、監督インタビューを読むと映画用にアレンジされている部分はあるようですね。まぁ邦画では原作そのままきっちり作ると言う方がまずないので、当然と言えば当然なのかも。
私がこの映画に興味を持ったのは、映画館で観た予告映像ですね。アレを見ていなかったら観ていなかった事でしょう。
映画のあらすじは、大正時代に日本の特殊機関で最強とまで呼ばれた女性が、とある事件に関わり、最後にはかなり大規模な事になっちゃうと言う感じの話です。ネタバレしないように書くとこのくらい雑になってしまうので、ごめんなさい。
映画の予告を見た人なら分かると思いますけど、この作品の一番の売りは主演の綾瀬はるか氏のアクションシーンです。いやもうすごかったですわ。それだけで映画代分の価値はあったと思います。
映画が大正時代で元特殊機関エージェントの主人公が活躍すると言う流れから想像がつくと思いますが、物語には戦争の影がちらついております。こう言う流れでの話なので、主人公が戦争を防ぐと言う展開になるのはもうテンプレですよね。
出演者にもアクの強い人が多く出演していて、特にヤクザの親分の佐藤二朗さんの怪演はやりすぎだろってほどでした。福田映画じゃないのに……。でもそう言うオーダーだったのでしょうねえ。
内容について語るとどんどんネタバレしていくので余り語れないのですが、この映画は主人公補正がすごかったです。主人公の小曾根百合は特殊機関で最高の成績を収めたと言う設定ではあるのですが、それにしても打たれ強いです。文字通りの意味で。
クライマックスの激しい銃撃戦のシーン、観ている方はハラハラドキドキするのですけど、その心配はご無用なんですよね。おっと、ちょっとネタバレが過ぎましたな、申し訳ない。
この映画にはちょっと不思議なシーンがいくつかあるのですが、作品内で説明が全くありません。尺の都合で切ったのか、敢えて投げっぱなしにしたのか……。真相は分かりませんけど、そう言うところがモヤモヤする人は向いていないかも知れませんね。
映画の大正時代の再現率はかなり高かったです。勿論詳しい人ならツッコミどころをいくつも見つけるのかもですけど、素人目には十分大正ロマンを感じました。
映画ではいくつかの謎が放置されていたので、もし人気になって続編が作られる事になったら、その謎も明かされるのかなぁ。原作が一巻で完結しているっぽいので、続編が作られたら完全なオリジナルの話になるのかも。
監督は行定勲監督。あまりこの手の作風の映画を撮ってはいない人ですけど、しっかり邦画アクション映画になっていましたよ。
もし原作をアレンジしすぎていたなら、原作ファンには不評かも知れません。ただ、原作未読なら楽しめると思います。綾瀬はるかファンなら問題なく楽しめますよ。
私も映画代分きっちり楽しめました。リアルな話と言うよりヒーローモノを楽しむ感じで見ていただくといいかなと言う気がします。面白かったですよっ。
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