インディ・ジョーンズと運命のダイヤル

 観てきましたよ~。老体ハリソン・フォードが頑張っちゃうアクションアドベンチャー。老いて色々失った悲しみを抱えたインディが、最後に報われるハッピーエンドファミリームービーやったよ。このくらいならネタバレやないよね?(汗)

 私、インディ・ジョーンズを最初から最後までまともに観たの、今作が初めてかも知れません。この間の金ローも見てないし。今回はたまたまタイミングが合ったんやぜ。


 今回彼が追い求める宝は『アンティキティラのダイヤル』と言うアルキメデスが作った古代の機械。リアルでは当時の時計みたいなものなのだそうですけど、この映画の中では過去に戻れるオーパーツと言う設定でした。インディあるあるですナ。

 インディあるあると言えば、映画のメイン舞台は第2次大戦が終わった1969年ですが、今回の宿敵もナチ関係の人です。きっとお約束なのでしょうねえ。


 お宝のダイヤルとの出会いは1944年。映画は前日譚から始まるんですよ。いきなり若々しいハリソン・フォードが出てきてびっくりしました。あれ、CGで加工してんのかな? スゲエや。

 そのシーンから1969年のシーンに移ると、いきなり老体のハリソン・フォードを見る事に。当然なんですけど、老いた体がおじいちゃんです。同世代の他の人達と比べたらシャキッとはしていますけど。頑張ってるなあ。


 前日譚はドイツが舞台でしたけど、メイン舞台はアメリカから始まってモロッコやシチリアなどの地中海がメイン舞台になります。野暮な話ですけど、旅費どうなっとんねんって思ってしまいました。インディ作中で殺人犯の濡れ衣着せられちゃってるのに。サポートしてくれる友人も登場してましたけど、その人がみんな工面したのかしら? お金持ちの人じゃなかったけどなあ(汗)。

 まぁ気にしちゃダメなツッコミですな。きっとインディ自体がお金持ちなのだ。


 インディ映画の基本なのかもですが、インディが何かを発見してそれを悪党が奪うと言う天丼が続く展開でしたね。だからちょっとインディが悪党を出し抜いても「でも後で悪党が合流して脅されたりして奪われるんだろうな」と思って観ていました。ファンなら展開も読めちゃうんだろうなー。

 インディの主人公補正もすごいですよね。周りがどんどん死んでも決して死にません。まぁ死なないって確定しているから安心して観られるんですけどね。


 ラストシーンではダイヤルが作動しちゃうんですけど、展開的にそこにインディがいる必然性はゼロなんですよ。でも何故か悪党は連れてきちゃう。どう言う理由があってそう言う流れになるのか意味が分かりませんでした。

 作品的にはこの展開が必要でも、物語の流れ的には不自然なんですよね。少なくとも私にはそう見えたなぁ。何か見落としているのかなぁ?


 そう言うツッコミで言えば、今作のヒロインのヘレナも言動が一貫してませんでしたねえ。最初はお宝を売ろう売ろうとしていたのに、最後はインディを助けようと必死になっていて……。勢いで作ったキャラなのかなと思ってしまったり(汗)。


 インディのメイン武器といえばムチですけど、今作はちょっとしか活躍しませんでしたね。とは言え、私はシリーズをほぼちゃんと見ていないので、毎回ムチはそんなに活躍していないのかもですが。

 今作では予告でも使われたあのシーンくらいのものでしたよ。見落としていなければ。後ワンシーンくらいはかっこいいムチさばきが見たかったですね。


 おじいちゃんハリソン・フォード、流石のベテランです。アクションに衰えは見せませんでした。かっこよかったです。敵役の マッツ・ミケルセンも冷酷な敵を見事に演じていて良かったなぁ。

 リアルに考えるとツッコミの嵐ですけど、痛快娯楽活劇ってのはそう言うのを気にせずに楽しむのが一番ですよね。上映時間は長いですけど、それを感じさせない面白い映画でした! 流石はインディ・ジョーンズ!


 最後に余談ですけど、私が観たのは字幕版。途中で戸田奈津子翻訳っぽい言い回しが出てきたので「おや?」と思ったら、普通に翻訳は戸田奈津子さんでした。ちょっと翻訳の精度に疑問が出てきたのはここだけの秘密です(汗)。

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