日々徒然雑記

新解釈・三國志

　この間(※執筆時)、久しぶりの実写映画を観てきたので、それについて軽く感想を書いておこうと思います。その映画とは、度々ネットニュースでメイキング映像が流れていた『新解釈・三國志』。福田監督版のゆるゆる三国志ですね。キャスティングがコメディー寄りで、内容もコメディーでした。笑えますよ～。

　ただし、私は事前にメイキングを見てしまっていたので、映画でそのシーンになった時に新鮮な気持ちで観る事が出来なかったのは残念。初めて観たのが劇場だったならもっと笑えたはずなのに……。

　コメディーなので、残酷なシーンは描写されておりません。暗殺シーンとかもあるのですが、直接は描かないんですよね。だからお子様でも安心です。

　展開は新解釈なので、え？　そう言う流れになっていいの？　みたいな事が起こりまくるのですが、結果は三国志の流れに忠実です……多分。何故断言出来ないのかと言うと、私が三国志にあんまり詳しくないから（汗）。まぁコメディーですしね。こまけー事はいいんだよと言う事で。

　この映画は主演の大泉洋さんを始め、他のキャスティングでも今までに福田監督の作品に出演していたスタッフがかなり出演しております。佐藤二朗さんやムロツヨシさんなどの絶対いるよねって人から小栗旬さんに山田孝之さん、賀来賢人さん、橋本環奈さん……。大物では西田敏行さん、色物枠では渡辺直美さん。他にも豪華スタッフがたくさん出ております。

　で、映画は西田敏行さん演じる歴史学者が自分の新解釈を解説する流れで始まるんです。だから、三国志の名物シーンだけを抜粋する形で進むんですね。なのでテンポがいいんです。映画で描かれるのは赤壁の戦いまでなのですけど。まぁ、そこで終わるのも計算の内なのでしょうね。

　この映画での劉備玄徳はとことんやる気がなくてボヤきまくり、酒に酔った時だけ勇猛果敢になる人物として描かれてます。孔明も……あ、これ以上はネタバレになるな。えっと、一癖も二癖もあるキャラなんですな。公明の妻がすごく可愛いと思ったらハシカンなんですよね。中華な衣装も結構似合っておりました。福田作品、可愛い設定の人はみんな彼女にしがち問題（汗）。

　映画の一番の特徴は台詞が面白い事ですね。７割くらいはそれです。福田作品ファンの人は観て間違いはないですよっ！　元々の三国志を知らない人もきっと楽しめると思います。原作は知っておいた方がいいのでしょうけど、基本不真面目な映画なのでそれを許容出来る人に観て欲しいですね。許容出来ない人はそもそも観ないとは思いますけど。