映画『とんかつDJアゲ太郎』
アニメの方も見ていて面白かったし、あの作風なら実写でも面白くなるんじゃないかと思っていたので、アゲ太郎の実写映画化が発表された時はすぐに観に行きたいと思っていたんです。そうしたらウィルス騒動で上映は延期になるし、その間に出演者が警察のお世話になるしで、色々と話題になってしまいましたよね。
そう言うアクシデントもありつつ、映画は無事に上映され、私も観る事が出来ました。これはとても喜ばしい事だと思います。流石に主演の人が悪い事をしてしまったらこうはならなかったとは思いますけど……。映画は映画として評価されて欲しいですよね。
と言う訳でここからは純粋な感想です。冒頭の印象はあまり良くないかな。アゲ太郎と友達が暇を持て余して遊んでいるところから始まるのでね。そう、映画オリジナルの始まり方なんです。原作モノをアレンジするのは、実写映画ではありがちではあるのですが……。
とは言え、いきなりやられるとキツいですね。初見の人は大丈夫でしょうけど。
そんな感じで、最初は現実を舐めた若者モードの視点で始まるんですよね。その後、アゲ太郎はDJの存在に衝撃を受けるのですが、最初からオイリーさんが大活躍します。ここも映画アレンジですね。ま、実写はキャスティングに予算が絡むのでデカイDJプレイの出来る黒人を用意出来なかったのでしょう。まぁこのアレンジはしゃーない。
その後も現代に応じたアレンジは続くんですよね。アゲ太郎がまずなんちゃってDJユーチューバーとしてバズっちゃったり。動画を流すのはいいとしても、そこでバズっちゃうの? 失敗しないの? って思ったり。その後、映画ではいくつかの挫折シーンが挟まれるのですけど、最初に上げて、そこから落とすのが物語の基本なんだなと改めて思ったり。
思わずいくつかネタバレをしてしまったので、ここからはネタバレなしの感想に移ります。まずはキャスティングなのですけど、これ案外悪くなかったですよ。アゲ太郎の親父さんがブラザートムで全く違和感なかったですし、オイリー役の伊勢谷友介氏は特にハマり役でした。なのに、どうして……。
物語の構成も原作通りと言うより若者の成長譚としてのテンプレに沿っていて、これはこれでありかもって感じでしたし、DJプレイの再現もいい感じ。特にクライマックスは劇場がクラブ状態でしたね。クラブよく知らないんですけど。
とんかつのシーンもすごくそれっぽくて再現度が高かったです。とんかつの好きな人が揚げるシーンを目にしたら思わずお腹が鳴っちゃかも……ってくらいにはとんかつが魅力的に描写されていましたよ。
初見の人は勿論、原作との違いを気にしないなら、原作からのファンでも面白く観られると思います。私は楽しく観られました。アゲ太郎がちょっと陽キャ寄りになっていますけど、そこが受け入れられるかどうかですかね。
とにかく、映画のPVを観て気に入った人の期待は裏切らないかと。そんな感じです。予告を見て面白そうと思った方は是非観てみてくださいね。
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