エンド・オブ・ステイツ

 映画、エンド・オブ・ステイツを観てきましたよ。予告を見たら面白そうだったので。最後まで見た感想はすごーく古臭い映画だなと言うものでした。


 勿論この映画一番の売りのアクションはね、すごかったです。全てはアクションを見せるために作られたのでしょう。建物は吹っ飛ぶ、山は爆発する、ドローンは派手に人を攻撃する。見せ場は沢山です。

 そのために、それ以外には頭を使わなくて済むように設計されたのでしょう。


 なので、ストーリー的にはね。個人的にはこう来るのかな? と思ったのが、アレ、そうなの? の連続で。昔こう言う展開を見たなあって流れが続くのですよね。それを良しとするかどうかで評価も変わってきそうな気がします。

 濃い映画マニアほど、つまらなく感じるかも知れません。うーん……。


 昔から、コマンドーみたいな主人公だけが大勢の敵に立ち向かう作品ってあったじゃないですか。ハリウッドのテンプレのひとつ。それを最新の技術と実力俳優を使ってリメイクした、そんな作品だったのですよね。


 予告を見た段階の時は、エンド・オブ・ステイツってタイトルからアメリカを消滅させる様な大きな陰謀があって、それを主人公が阻止する話だと思ってたんです。

 だからワクワクしながら劇場に足を運んだのですけどね。ネタバレになるので詳しく話せませんけど、そう言う予想通りの展開にはなりませんでした。残念。


 こう言う主人公だけがやたら強いって設定の話のテンプレで、周りのみなさんがすっごい呆気なく死にます。どんどん死にます。死にまくりです。モブに厳しい映画です。主人公は何があっても死にませんけどね。そう言う作品が苦手な人は観ない方がいいでしょう。

 映画はエンターティメントだと、そう割り切れる人のみお楽しみください。


 この映画のキーパーソンとなるのが主人公の父親なのですけど、彼もいい味を出しているのですが、倫理的にアレです。ま、そうでないと絶対不利な状況で活路を見出すなんて展開は無理なのですけどね。

 最初は気弱で腕がブルブル震えるようなヨボヨボ爺さんとして登場したのに、最後には歴戦の戦士みたいになってるの、もう笑うしかないです。元々軍人だったと言う設定なので、過酷な状況になって昔の感覚を取り戻したとか、そう言うアレなのかも知れません。


 まぁ感想はそんなところでしょうか。確かにお約束を外す部分もあるにはあるのですけど、ほぼお約束ばかりで構成された作品でした。

 コマンドーとか、ランボーとか、あの辺りの作品の好きな方にオススメです。と言うか、そう言う作品が好きな層に向けて作られていましたよっ。

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