イエスタディ
イエスタディは、とある謎の現象によってビートルズの存在しない世界線になった世界で、唯一ビートルズの事を覚えていた売れないミュージシャンの主人公が、記憶を頼りにビートルズの曲を歌ってトップアーティストになってしまうと言う映画です。ジャンルで言うとラブコメですね。ハートフルなラブコメ。
私が何故この映画に興味を持ったのかと言うと、地元のラジオ番組『和田ラヂヲの聴くラヂヲ2』でこの映画が話題になったから。私の住んでいる県内で上映しているのは地元だけなんですよ(松山では12月6日(※執筆時)から上映予定)。
なので、これは観に行かんとあかんやろ! と言う流れでホイホイと観に行ったのです。
この映画はハートフルラブコメです。音楽がテーマの作品は去年のボヘミアン・ラプソディからリアル路線の作品ばかり作られてきましたけど、この作品は完全オリジナルなので、現実の厳しさを感じさせるようなエピソードはありません。
私は映画を観ながら、どこかでキツイ現実に突き当たって主人公が窮地に立たされるのだろうなと思ってハラハラしていたのですが、そんなありがちな話じゃなかったです。逆境らしい逆境のない映画って逆に新鮮でした。
考えてみればフィクションなのですし、有り得ない展開になったって別にいいのですよね。うーん、ちょっとネタバレしすぎちゃったかな(汗)。
苦悩するシーンはありますし、ハラハラするシーンもない事はないです。主にラブ方面で。ただし、それも何とかなっちゃうんですよね。そう言うところは都合のいいコメディかな。何の心の準備もいらないと言う事だけは確実に言えますね。安心安全な映画です。
この映画の特徴なのですけど、ビートルズの曲がわんさか出るのですけど、ちゃんと歌詞も訳してくれているんですよ。今まで洋楽の歌詞はほぼ知らない状態の私は、これが嬉しかったですね。
あー、イエスタディの歌詞はこうだったのかぁとか勉強になりました。
コメディ映画なので登場人物も魅力的なんです。主人公は純朴そうな青年ですし、ヒロインはむっちゃチャーミングで魅力的。2人はアーティストとマネージャーと言う関係でよく一緒にいるのですが、恋人ではないのですよね。うーん、ラブコメの波動をビンビン感じますよっ。映画ではこの2人の関係にも注目して欲しいです。
そして、この作品をかき回す主人公の相棒のアフロのに~ちゃんがね、本当にいいキャラなんですよ。これ、日本語吹き替えがあったら、是非とも彼の声は風貌の似ているトータルテンボスの藤田にやってもらいたいなぁ。あ、ただの希望ですよっ。
で、このビートルズのいない世界線なのですけど、世界中の人がビートルズの事を知らないだけでなく、それまでに存在していたビートルズのレコードとかも消えているんです。つまり、パラレルワールドに迷い込んでるんですよね。そう言う見方で見れば、異世界転移モノなんです。
しかも、コーラやタバコなど、ビートルズ以外のものもなくなっていると言うね……。
こっちの謎の方はですね、ネタバレになるので言えませんけど――あんまり期待しない方がいいかなと言う事で(汗)。謎解きがメインじゃないんですよ、この映画。
なので、こっち方面がスッキリしないと気が済まないと言う方には、あんまりオススメ出来ません。心が大らかな人に観てもらいたいですね。
後、エド・シーランが本人役で出てきます、この映画。私は詳しくないのですけど、この本人出演、ファンの人には嬉しい話なのではないでしょうか。
あ、映画の感想を言ってなかったですね。勿論面白かったですよ。ラブコメとしても、音楽映画としても、棚ぼたサクセスストーリーとしても。そう言う映画を好きな人は観て損はないと思います。シリアスなテーマとかはないので、どうか肩の力を抜いて観て欲しいな。
ビートルズの曲を歌って一躍大スターになった主人公が、最後にどんな決断をするのか。色々と妄想を膨らませて劇場で答え合わせをしてくださいね。
あ、間違っても未観の方はネット辞書でこの映画の情報を得ようとしてはいけませんよ。最初から最後までネタバレをしていますからね。びっくりしましたわ、本当。
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