殺したがり屋の多いネット社会
ちょっとタイトルは物騒ですが、これはネットニュースのコメント欄を見ていて感じたものなんです。
何か少しでも怖い事件が起こると、すぐに犯人は死刑にしてください的なコメントが並ぶんです。中には加害者が殺人まではしていないレベルの犯罪のコメントですら殺すべしと言うコメントが並ぶ事があります。
別に私も聖人君子じゃないですからね、酷いニュースを読むと加害者はとことん罪を償って欲しいって思います、思いますけど、どんなニュースでも殺せ殺せ言い過ぎだと思うんです。まるで害虫扱いですよ。
まだコメントするだけなら個人の考えですし、そう言う人もいるなって思うだけなんですけど、厄介なのはそう言うコメントに同意する人が多いって事。
私は主にmixiのネットニュースを読んでいるんですけど、mixiって発言したらアカウント辿れるし、いいねを押した人も同様にアカウントを辿れます。完全な匿名じゃないので、基本的に酷いコメントってあんまりないんですよ。
でも、犯罪者叩きコメントだけは別ですね。きっと犯罪者相手なら酷いコメントに同意してもいいと言う考えが多くの人にあるのでしょう。
何なんでしょうね、これ。私はどれだけ同意出来る内容のコメントでも、最終的に加害者を殺せ的なコメントであった場合、絶対にいいねは押しません。
そうだそうだ殺せ殺せー! って大勢の人が叫ぶのって怖くないですか? 私はデビルマンのヒロインの最期を思い出してしまいます。社会の狂気がくすぶり始めているのかな……と、空恐ろしくなります。
ある火事のニュースでも詳細が発表されていない時は母親が犯人だと言うコメントが並び、それに同意する人が多かったです。詳細が発表される前なので、そう思う人が出る事自体は仕方がないと思います。だとしても、その考えに同意する人がそれだけ多かった。これも狂気の現れのように思います。
ネット社会は氷山に水に隠れている部分です。心の叫び、ヒヤリハットの実際に事故になる前のちょっと危なかったな、の部分です。これらは全て前兆と見る事が出来るでしょう。時代の空気と言うんですかね、それが可視化されたもの。
そう言うのはもしかしたら昔からあまり変わっていないのかも知れません。だからそこまで気にする事はないのだと。
ただ、何度も目にしているとやっぱり恐ろしくなってしまいます。ネット上だから、相手が犯罪者だからと言って、何でも安易に切り捨てる思考は行き過ぎなんじゃないかな。と、そう考える人が少しでも増えていって欲しいと思います。
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