探偵はBARにいる3

 えーと、この映画は去年の12月の初めに封切られたものなのですが、色々タイミングが合わなくて、やっと元日に観る事が出来たんですよ。時期が時期だけに上映スクリーンは小さなところになっていたのですが、ま、大画面で迫力あるもので観るしかないと言う作品でもなかったので、そこまで不満には思っていません。


 実は私、シリーズの1作目は観たのですが、2作目は色々あって見てないんです。1話完結シリーズなので2作目を見ていなくても何の問題もないのですが、多少は後ろめたかったですねえ。


 この映画の魅力はやっぱりそのキャストですよね、キャストありきで見ていました。物語のパターンは1作目と似たような感じで、小さな事件を追いかけていたら巨大な闇にぶつかって、何とか相棒と2人でそれを解決すると言う王道テンプレです。やっぱり王道が一番安心しますよね。探偵ってなっていますけど、頭を使うシーンはあんまり印象に残っていません。大泉洋と松田龍平がひたすら殴ったり殴られたりするアクションシーンばかり覚えていますw


 今回の一番の特徴は探偵の相棒である高田より強いキャラが出てくるところですね。高田はああ言うキャラなんで自分が勝てないと分かるとすぐに戦うのを諦めます。予告でもやっていたシーンですが、やっぱあそこは笑えますw


 今作はヒロインが北川景子で、倒すべき悪のボスがリリーフランキーなんですよ。敢えて役名じゃなくて芸名で語ってますが(汗)。このヒロインがなかなかの曲者で、ラストの方までその行動の意図が読めないんです。ネタバレになるので詳しくは書けませんけど、中々のじゃじゃ馬っぷりでした。


 悪のボスのリリーさんはこれ本職じゃね? って思うほどハマってましたねぇ。海外のこの手の作品だと最後は主人公がボスをぶち殺すのが定番ですが、そこは日本。如何にも我が国らしい結末が待っています。ま、探偵、人殺しはしませんしね。


 慈善家が裏で暴力組織と繋がっていたり、暴力組織そのものだったり、やっぱり日本で裏権力を描くとするとヤクザ屋さんになってしまうんですね。描きやすいと言うところもあるのでしょうけど。まぁ、この映画はお約束を楽しむ映画なので分かりやすい展開の方がいいので何も問題ありません。


 ぶっちゃけ言うと面白かったです。特に1作目、2作目を見て楽しめた人にはオススメです。そう言う人はもうとっくに観ているとは思いますが。後、北海道に馴染みのある大型ゲストなども出演しますし、北海道の人もきっと楽しめるんじゃないかな。


 なーんかね、すごく贅沢なご当地映画になってるんですよ。自分の地元でもこんな作品が出来たらな~とか思っちゃいます。そうなるとまずは地元出身の名俳優を探すところから始めなきゃですが……えーと、誰かいたっけかな? 


 封切られてもう一ヶ月を過ぎましたし(※執筆時)、そろそろ各劇場では上映終了するところも出てくる頃なのではないかと思います。まだ観ていない人で少しでも興味のある人は是非観て欲しいですね。エンドロール後におまけがあるので最後まで席は立たない方がいいですよ! おまけ、最高にいいオチですからw

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