斉木楠雄のΨ難

 予告を見た時は面白そうだったんですよ、この映画。そもそも原作はアニメの方でもキツくて1話切りだったので、最初から自分とは相性の悪い作品だったのかも。原作の漫画は好きでよく読むんですけどね。

 と、ここまで書いて読めると思いますが、結構観ていてキツイ映画でした(汗)。


 監督が悪かった訳じゃありません。勇者ヨシヒコは楽しんで見てましたし、同じ監督の『銀魂』の実写映画も楽しんで観ていました。多分今この作品を実写映画にするにあたって、福田監督以上にうまく映画化出来る監督はいないと思います。


 何が原因かと言えば、この映画では熱血バカの灰呂が中心となって物語を引っ張っていくんですが、その灰呂がどうにも浮いているんです。そりゃあそう言うキャラではあるんですが……。

 この映画のキャステングは結構原作に寄ってはいると思うのですが、彼はちょっと違うかなと思いましたね(※個人の感想です)。贅沢を言えばもっとガタイがいい人が良かったなぁ。


 映画に相当する話の頃は原作をキチンと読んでいなくて、ストーリーもよく知らないのもあってこんな展開だったのかな? なんて思いながら観ていました。

 初見の人の配慮での登場人物紹介も基本的に微妙で……(汗)。観ている内に印象的なシーンのいくつかは思い出せたんですけどね。


 映画に挟まれる福田監督らしい小ネタは面白かったです。石像が増えるシーンで何故か無関係な有名な石像が混じったりしているところとかw

 キャスティングでも、原作から抜け出したとしかいいようのない念堂はすごく良かったですね。海藤のリアル厨二病は痛いだけでしたしwアレはアカンw


 後、印象に残っているのは照橋役の橋本環奈の変顔ですね。彼女の変顔が一番印象に残っています。銀魂の神楽と言い、この作品の彼女と言い、ハシカンはこう言う役回りが一番輝くのかな? 原作でもこのキャラはあんまり変顔はしていなかった印象があるので、やりすぎかなあと思って観てはいましたけどw。


 学園祭がテーマなので無数のモブの人がメインキャラのストーリー展開とは別に細かい演技をしているんですよね。そう言うのが好きな私はどうしてもそこに目が行ってしまいました。我ながら厄介な性格です(汗)。


 正直な感想を言えば、学園祭の演劇レベルのものを見ているような感じでした。多分1800円で観ていたら気分が良くなかったと思います。1100円で観ていたのでそこまでではなかったのですが(汗)。


 ベテランの俳優さんの影技は良かったですし、笑えるところは笑えたんですけど、結構滑っているところがありました。ただ、ギャグには相性がありますし、きっと自分では滑っていると思うシーンでも、人によっては大爆笑だったりすると思います。惜しい。


 あ、ここまでずっと触れてませんでしたが、楠雄役の山崎賢人はしっかり楠雄になりきってました。流石売れっ子俳優です。楠雄の両親役の田辺誠一と内田有紀もいい味を出していましたね。


 と、言う訳でもう大体書きましたけど、個人的にはあまりオススメは出来ません。予告編の段階では面白そうに見えていた為、予告編を見ていいと感じたらどうぞとも言えません……。うーん。きゃ、キャスト目当ての人なら楽しめるかも! 後は学園祭の演劇っぽい作品が好きな人にもオススメです。私からは以上です。

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