劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち
と、言う訳で映画を観たら映画日記を更新する私です。今回私が見てきた映画は
『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』
私、BSに加入してはいないので、世界ネコ歩きはたまたま地上波で放映していた放送を一回見たきりなんです。こんないい番組がBSでしか見られないなんてずるい! そう思いましたねぇ。自然体の猫がたくさん見られて眼福でした。
で、この劇場版です。上映していると知ってすぐに観る事を決めましたね。猫を愛でるのがメインなので、真ん中より前の方で出来るだけ画面を大きく見られる場所に座って待機していました。普段より2列ほど前に座ったのかな。
ぶっちゃけた感想を言わせてもらうと、音のバランスが悪かったですね。もうちょっと音量を控えめにすべきでした。劇場の設備の問題の可能性もありますけど。
映像は良かったですよ。演技なしの素のままの猫と、猫と関わる人達との自然なふれあいと、それを説明する岩合さんの優しいナレーション。これ、どうやって撮ったんだろう? って映像もそこかしこにあって素晴らしかったです。
ただし、ネイチャー型番組にありがちなのですが、物語ではないので段々とまぶたが重くなるんですよね。観に行かれる方は事前にしっかり睡眠を取っておく事をオススメします。
映画には世界の猫が複数出てくるのですが、私が一番気に入ったのはブラジルの浜辺のボス的存在の『シキンニョ』ですね。堂々としていて貫禄たっぷりで。
各国の猫達はそれぞれその風土に合わせた見事な暮らしっぷりを披露しているのですが、彼が一番動かなさそうでしたw
紹介されていた猫達はみんなその街の人達に愛されていたなぁ。いいですよね。猫が愛されている風景って。
映画のメインは青森のリンゴ農園に住み着いたコトラ一家です。飼い猫ではなく自然に居着いた半野良のようですね。農家の人達に愛されて大らかに暮らしています。
猫ってあの童謡のせいで寒さに弱いイメージがあるじゃないですか。実際は寒くても元気に動き回っているんですね。青森の深い雪の中でホイホイとリズム良く歩く猫の姿を見て誤解していてごめんよとか思ったりして。
半野良のコトラ一家は厳しい自然の中を懸命に生きています。命の保証は全くないので気がつけば数が減っていたりします。ナレーションでは誤魔化していましたが姿を見なくなった猫がいまして、そう言うところも実際の猫を撮影しているからこそだなと思いました。
劇中にコトラとその子供のリッキーが道路を渡るシーンがあるのですが、下手したらここでどちらかが轢かれる事だって有り得る訳ですよ。そうはならなかったのですが、見ている方は渡りきるまでハラハラ・ドキドキでしたね。
何故リンゴ農園に猫が? と思ったら彼らはこのリンゴ農園で大切な役割があったんです。持ちつ持たれつの関係っていいですね。その役割を果たしつつ、彼らは本能の赴くままに自由に暮らしています。生後一年足らずで親になったり、自立しているのですぐに精悍な顔つきになっていました。
生き物ってやっぱり子孫を残すために生きているんだなあって感じます。家で飼う場合は仕方ないにしても、去勢ってやっぱり可哀相ですね。そうしない代わりに過度に助けないって態度も必要だと思うのですが。たくさん生まれてたくさん死ぬのが自然の姿なのかなぁ……。
あ、そう言えばリッキーは大怪我をして病院で治してもらっていました。と、言う事は半野良ではないのかな? 農園の猫はある意味従業員だから、温情をかけてもらったのかも。農園に暮らす猫達はみんな幸せそうでした。
いい映画でしたよ。映画を観て色々考えるきっかけになったらいいなと思います。
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