日々徒然雑記

引っ張り上げてくれる先輩がいなくなった

　最近のニュースとか見て売ると大人になりきれない大人が事件を起こしてるなーって思う事があります。事件でなくても精神的に未熟な大人の振る舞いが気になったり。

　昔はさ、そんな事してたら禄な大人にならないぞとか言ってくるお節介な大人が沢山いた訳ですよ。めんどくさい存在でもあったけど、そう言う人のお陰で子供が大人になっていったと思うんです。先輩が後輩を導くとかね。年長者が未熟な者を育てていく文化が昔はしっかり根付いていました。だから大体の大人は精神的に大人になっていけたと思うんです。

　さて、今はどうでしょう。近所付き合いも減り、仕事の後の飲み会も断り、学校でも放課後はすぐに塾だったりして、そう言うお節介な人は少なくなったんじゃないでしょうか。

　面倒見のいい人がいなくなってくると子供のまま大人になってしまう人が増えると思うんです。そうして子供っぽい大人がずっと大人になりきれないまま歳を重ねていく。この傾向はこれからもっとエスカレートしていくんじゃないかと思います。誰も他人に関わられなくなって来ていますからね。

　そりゃちゃんとしている子なら、どんな環境でもしっかり常識などを身に着けていくと思いますよ。

　でもそうでない子はどうなるのかなと。引っ張り上げてくれる人がいない状況だとずっと精神的に大人になれずに成長してしまうんじゃないかなと。

　そんな事をこの間ふと思ったのです。

　今は個人情報保護とか不審者情報とか児童虐待とか他人に関わるのにリスクが多くなっていますよね。たまにネットで流れる行き過ぎた不審者情報は笑い話で済ませられますが、この間話題になったマンション内挨拶禁止問題とか、世間がどんどん寂しい感じで進んでいくとこの先どうなるんだろうと思ってしまいます。

　行き過ぎた行為は揺り戻しが起こるはずなんで、きっとまたおどやかな近所付き合いは復活すると、そう思いたいんですけどねぇ。

　うーん、どうなんでしょう。考え過ぎかも知れないですけどね。実際は今もそんなに悪くはないのかも。私も人の事言えませんからねぇ……。