第3話 come on 原人boy!

 さて、ようやく本題の、なぜ、Dが変わり果ててしまったか? に入る。

 D本人と直接話す機会がなかったので、その理由を、私は勝手にあれこれ考えてみた。たとえば、あまりにも静かで刺激のない辺鄙なところ(ギリアイル)に長くいたので、世捨て人の境地になってしまったんじゃないか、とか。毎日毎日、ただぼお~っと過ごしていたために、脳みそがスカスカになってしまったんじゃないか、とか。

 しかし、むずかしく考えるまでもなく、その答えは、ダンナから簡単に得られた。で、その答えというのは、「水だよ。水のせいだよ」であった。

 では、Dが変わり果てた理由が「水のせいだ」というのは、いったいどういうことなのか。周囲を海に囲まれた小島ギリアイルには、水道設備や井戸がないため、水(真水)がなかった。で、水はどうしているかというと、ロンボク本島からボートで運んでくる。なので、値段が高い。(ロンボク本島からギリアイルまではボートで20分くらい)そのため、ギリアイルのたいていの一般家庭、またはバンガローでは、水浴びや洗濯に海水を使っている。ということは、Dも当然、島にいる間、海水で水浴びをし、洗濯をしていたことになる。

 ここでもし、海水で水浴びをするとどうなるか? というのを考えてみたい。(数回、私も試したことがある。こんな感じになる)

 海水の場合、石けんをどんなにゴシゴシこすっても、泡が立たない。それでも、石けんを体中にこすりつけて、海水のシャワーをザーザー浴びると、汗とか汚れはまあまあ洗い流すことができるが、あとでベトベトした感じが残って、乾くと、肌の表面に塩が浮いたようになって、スルメ状。

 もし、海水で髪の毛を洗うとどうなるか? やはりシャンプーが泡立たない。それでもシャンプーをもみ込んで、シャワーで洗い流すと、、、乾いたあと、髪の毛がボサボサ、ゴワゴワになって、コンブ状。

 それから、海水で服を洗濯するとどうなるか? やはり洗剤は泡立たない。それでも、ぐいぐい手もみ洗いして海水ですすいで、乾かす。すると、服はどうなる? ガビガビに固まって乾き、表面に塩が浮いてきて、形状からして、まさにスルメ状。そして、すぐに痛んでぼろぼろ、、、といった具合。

 それで、これを何ヶ月も繰り返すと、どうなる? 日に焼けた黒めの肌全体に塩が白く浮き上がり、伸び放題に伸びた髪とヒゲがゴワゴワになって固まり、着ているものはガビガビのぼろ布状で、、、その結果、「怪人スルメ人間(あるいはコンブ男)」といった格好の怪人が出来上がるのである。

 この怪人スルメ人間。これが、すなわち、本書の冒頭でうちの玄関に現れた男であり、海水による水浴びと洗濯を繰り返したために、変わり果てた姿になったDだったと、、、このように謎が解けてみれば、そうか、だからあのとき、男の体から磯の香りが漂っていたんだ、と納得もいく。

 しかし、ここで2つ目の疑問が沸いてくる。客商売であるバンガローで働いている人間が、こんな格好をしていて、宿泊客に嫌がられることはなかったのか? 

で、その答えはというと、なんと、ノー。嫌がられるどころか、反ってモテモテだったというから、摩訶不思議、びっくり仰天である。

 え~ ちょっと待って。それって、どういうこと??? ここで、そんな声が上がるのは当然だろう。

「ギリアイルでは、あの格好がモテるんだよ」と、ダンナから聞いたとき、私の頭にもいくつもの疑問符が飛び交った。

 だって、髪もヒゲも伸び放題でぼさぼさ、着ているものはぼろぼろで、肌は塩を吹いてて、スルメ人間とも、洞窟に住む「原人」ともいえる風体なんでしょ? そんな男がモテモテって、いったいどういうこと???

 で、いま洞窟に住む「原人」という言い方をしたが、Dを言い表すのに「原人」ほどぴったりくる表現はないので、ここからあとは、「原人」というニックネームでDを呼ぶことにする。では、どうしてDが「原人」なのかというと、、、

 じつはDというのは、お世辞にもハンサムとはほど遠い、岩石とかじゃがいもとかいった顔立ち。頭が大きく5頭身で、手足が太めの体型。(でも、性格は’いいし、笑顔には愛くるしさもある、純情青年だと弁護しておこう)

 それに加え、Dが原人だといわれる(いっているのは私だが)所以は、Dの生まれ故郷である中部ジャワは、ジャワ原人ピテカントロプスゆかりの地。Dの風体はまさにその末裔ともいえるものなのである。しかし、昔、歴史の授業で、原人と今の人間は同じ人類ではないと教わったように、正確にはDはピテカントロプスの末裔ではない。が、昔、教科書に出ていた原人の絵に驚くほど似ていて、もし、実物の彼を見たなら、なるほど「原人だ」と誰もが納得する、そういう容姿の持ち主なのだ。

 で、その原人風のDがなぜモテるのか? それがギリアイルの最大の謎、摩訶不思議なところ。でも、その理由は想像するしかないので、想像を思い切りたくましくしてみると、、、

 ギリアイルを訪れる旅行者の求めるもの、、、それは、文明社会から切り離された小さな島での、日常からの逸脱(ふだんの生活とはまったく違う環境に身を置くこと)とか、自然との一体感であるとか、あるいは冒険とか、いうものではないかと考える。

 そこで、この島にそれらのものを求めてやってきた旅行者(単身の欧米人女性)のひとりをE嬢としよう。E嬢の1日はこんなふうだ。

 彼女は、日中、透き通るような青い海に浸かり、熱帯の魚たちと戯れたり、白い砂浜に寝そべって、読書しながら体中をまんべんなく焼く、、、などして、のんびりゆったり気ままに過ごす。日が傾きかける頃、彼女は海から上がり、シャワーを浴びて、海辺のレストランのテーブルにつく。そして、アルコールを口にしながら、時間をかけてディナーをとる。その間、彼女は他の客やレストランのスタッフと会話を交わしたりしながら、つかの間、退屈を紛らす。しかし、夜9時にディナーを終えてしまうと、もう何もすることがない。電気の供給量が少ないギリアイルでは、夜の9時を過ぎると、島中の電圧が下がって、照明がぐっと暗くなり、見るところも行くところもなくなってしまう。

 E嬢は仕方なくバンガローに戻る。すると、薄明かりの中に、やはり手持ち無沙汰にしている原人スタイルのスタッフ(D)の姿がある。E嬢は彼のことを、密かに「原人BOY」と呼んで、その特異な存在に関心を寄せていた。どうやら、原人BOYの方も、夜9時に仕事を終えてしまうと何もすることがないらしい。

 E嬢は薄明かりのもと、原人BOY相手におしゃべりを始める。昼間は腰が低く、まめまめしく働く姿がけなげで、かつ、ほのぼのスマイルが好印象の原人BOYだが、夜の彼はどこか違う。ほのぼのスマイルの消えた彼の顔に浮かぶのは、人に媚びることのない憮然した表情。態度もちょっとゾンザイだ。さあ、どうしたものか? 彼は機嫌が悪いのだろうかと、E嬢は考える。彼女はまだ、原人BOYが真剣になるとき、強面(こわもて)の地顔をさらしてしまうことを知らない。

 一方、(自分が原人BOYと呼ばれていることなど知らない)Dの方は、E嬢の言葉を聞き取るのに必死で、自分の顔からほのぼのスマイルが消えていることに気づかない。言いたいことをうまく言えないもどかしさが、彼の顔をますます怖いものにする。E嬢は、そんな原人BOYの表情の変化に戸惑いながらも、そのうち、彼が必死なのだということを感じとる。と同時に、たどたどしい英語を口にする原人BOYから漂ってくる、濃厚な香りが彼女をとらえる。荒々しい海を感じさせる香りというか、人間の男にはない野生の息吹というか、、、しだいにE嬢はそれに抗うことができなくなっていく。ああ~ もうだめ~

 「COME ON(来て~) 原人BOY!!!」となるわけである。

(バカバカしい想像ではあるが、じっさいこんなところではないかと思う。最初の方で触れた「ネェちゃんはイケイケ」という部分も、こう考えれば説明がつく)

 まあ、要するに、ギリアイルの夜はすることがない。(「アレ」くらいしか)なので、単身で来ている旅行者は(男でも女でも)、現地で相手を「調達」するような状況に陥りやすいのではないかと考える。

 確かに、私も島を訪れていたとき、バンガローやレストランのスタッフの視線に、何かを求めているような、いないような(恥ずかしげで遠慮がちな)メッセージらしきものがちらつくのを見た。おそらく、それは調達されるのを心密かに待ち望む側の、無言のメッセージだったのだろうと思う。

(この島の人たちは、バリのビーチボーイのように積極的に自分を売り込むことはしないが、ほんのちょっとした目配せで、控えめにメッセージを伝えようとする)

 こうしたメッセージは伝わる人には伝わり、調達する側、される側の暗黙の合意が成り立つのだろう。もし調達される側ならば、

「しめしめ、これで快楽が得られるついでに、臨時の収入が得られるかもしれない、、、」という期待があるに違いない。(ひょっとしたら、快楽より臨時収入への期待のほうが大きかったりして、、、)

 また、じっさい、島の若い娘を調達したつもりが、いつのまにか、自分が調達されてしまっていたという、皮肉なケースもある。

 その具体的なケースが、これ。ダンナの知り合いのジャワ人男性R(40代半ば)の場合、、、Rは2度目の離婚を機に心気一転、ギリアイルへと職探しに出かけた。そこで島の娘(20代)といい仲になり、情事にうつつを抜かす。が、まもなく娘が妊娠。結局、娘やその家族から結婚を迫られ、生涯で3度めの結婚をせざるをえなくなる。R自身は3度目の結婚なんてまるで頭になかったのに、気がついたときには、そういう状況になっていたらしい。


 余談になるが、Rがギリアイルで3度目の結婚をしたと、ダンナから知らされたとき、「あの身勝手な無責任男が、責任をとって結婚したなんて、ちょっと意外」というのが、私の正直な感想だった。ああ、でも、あそこは島だから、逃げ出したくても逃げ出せなくて、結婚させられたんだな。自業自得だから仕方はないのだろうけど、彼はきっと、島で囚われの身になって不幸な結婚生活をおくっているんだろうな、気の毒に、、、などと思っていた。

 ところが、その数ヵ月後、「バリにちょっと用があってね、帰ってきてるんだ」というRに、偶然、町の食べ物屋で出くわした。

(あれ? こうやってバリに戻ってこられるってことは、囚われの身になってるわけではないんだ。まさか、逃げ出してきたのでは、、、)という考えが、一瞬、私の頭をよぎった。そんな私の気持ちを読み取ったのか、

「もう2,3日で向こうへ戻るよ。待ってるんでね。(へへへ)」というR(新婚数ヶ月)は、顔の色艶もよく、結婚前より元気はつらつとした様子で、私の予想とはまったく違った雰囲気をかもし出していた。あれ~? これは、どういうことなんだろう? と、ひと回り引き締まって若返った印象のRを、じろじろ眺めながら、私はこんなふうに推測した。

 責任とらされて結婚させられた、とはいったが、無理やり取り抑えられて結婚させられた(私のイメージではこうだった)わけではなく、

「オレ、責任取らされちゃってさあ~ 結婚させられちゃったあ(それって、ノロケですかあ)」というニュアンスのもののようだった。

 で、そのとき私が思ったのは、

「な~んだ、今度のRの結婚、うまくいってるんじゃないの。私が聞いていた話とぜんぜん違うじゃん」ということ。Rのことについて、私にネガティブな印象(身勝手な無責任男とか)を植え付けてきたのは、ダンナだった。

 そうなのだ。ダンナはよく、自分の親しい人間(とくに男)のことを私に悪くいう。人を悪くいうことで、相対的に自分をよく見せようというのが狙いなのか、

「オレなんか、あいつらに比べたら、ぜんぜんマシなほうじゃないか」というように。まあ、理由はそのあたりだと思うが、やっぱりダンナのいうことは、話半分に聞こうというのが、このときの教訓だった。

  

 ここでついでに、Rが3度目の結婚をしたと知ったときの、ダンナの反応にひじょうに興味深いものがあったので、お話しておきたい。

「あいつ、また結婚しやがって」と、ダンナが苦々しく吐き捨てるように言ったのは、Rを久しぶりに町で見かけたときだった。

 Rというのは、ダンナと同年代のジャカルタ出身の自称、陶芸家。ダンナは、Rが2度目の結婚をして2度目の離婚をするのを間近で見ていた。Rの2度目の離婚の理由は、働いてお金を稼ぐ気のまったくないRに、ジャワ人の奥さんが愛想を尽かしたからだった。Rの結婚が破局を迎えたとき、ダンナは「まあ、当然だろうな」と妙にうれしそうだった。

 じつはダンナは横目で、Rの結婚をおもしろくない気分で眺めていたのだ。なぜ、おもしろくない気分かというと、Rが奥さんの稼ぎに頼って、優雅に気ままにやっているように見えたからだ。ダンナは「ラクしてうまくやっている」ように見える人間が嫌いだった。それは、なぜかといえば、ダンナの理想の生き方である「あくせくせずともお金があって、自由気ままに生きる」という夢の暮らし(自分が望みながらもかなわない)を、Rが現実のものにしていたからである。(要はうらやましくて仕方なかったのだ)

 離婚後のRに会いにいったダンナが、私にこんな報告をした。

「あいつ、小汚い下宿で、安いナシチャンプール(ごはんにおかずをちょっと添えただけの簡易食。紙に包まれ、道端で売られている)をひとり寂しく食っててさあ、気の毒で見ていなれなかったよ。あっはっはあ~」

 そのときのダンナの、おかしくって笑いが止まらないといった様子といったら、、、思わず「そんなに友達の不幸がうれしい? ええ?」と、聞きたくなるくらい、勝利の喜びに満ちたものだった。

 そんなことがあってから、数ヶ月、、、Rが3度目の結婚をした。しかも相手が20も下のロンボク娘だと耳にしたときの、ダンナの受けた衝撃、、、それは悔しさのあまり地面に突っ伏し、こぶしでガンガン地面をたたきたくなるくらい強烈なものだったに違いない。残念ながら、私はその瞬間を目にしていない。が、とりわけ、今度のRの相手が20歳年下ということが、ダンナの悔しさ、不快感を増幅させたようだ。

 その証拠に「へぇ~ そんな若い子とねぇ。R、うまくやったね」という私に、「若ければいいってもんじゃないぞ。島の娘なんていうのは、どうせ、魚臭い田舎者だろ」と、負け惜しみととれる言い方をしたのだ。

 じっさい、Rの再々婚相手が、どんな娘なのか、ダンナも私も知らない。でも、私が思うに、Rが島の娘の求愛を受けたのは、そのときすでにRが、外人の経営する島のレストランでマネージャーの職を得ていて、まあまあの生活力があるように見えたからではないか、それで娘の方は体当たりでぶつかり、何としてでも結婚に持ち込みたかったのではないだろうか、と、、、(やっぱり、お金を稼いでくれる男の価値は大きいよねと、お金を稼いでくれない男=自分のダンナを間近に見て思うのだった)Rの3度目の結婚生活が末永く続くよう祈ろう。

 、、、とまあ、こんなふうに見ていくと、ギリアイルでイケイケなのは、旅行者だけではなく、一見おとなしそうに見える島の人も(?)ということになる。しかし、そこには、需要と供給の関係とか、娯楽の少ないところだから、という理由があって、その裏には、それが収入につながるから、という事情もあるのだろう。

 

 さて、これで、ギリアイルという島が、見かけの素朴さによらず、じつはイケイケなところだというのが、わかってはきたが、、、それでもまだ、なぜ、原人風のDがE嬢の夜の「お相手」として選ばれたのか(島にはもう少しマシな「お相手」の候補がいないわけでもないのに)という疑問は残る。これを考えると、、、原人BOYとの交わり、それは、文明社会からやってきたE嬢にとって、日常からの逸脱に、さらに輪をかけることのできる行為だからではないか。神秘、幻想、禁断、背徳といった非日常の感覚に身もだえ、悦びに打ち震え、これぞギリアイルというような、めくるめく一夜を体験することができるからではないか、、、と想像する。(まあ、ほとんど妄想ですが、、、)

 それと、ここで、もうひとつ、なぜギリアイルでは原人風のDがモテるのかという推察の、別のパターンを示してみたい。

 たとえば、もうひとりの女性旅行者をF嬢とする。彼女の目には、毛むくじゃらで、ずんぐりした体型のDは、大きなゴリラのぬいぐるみのように映る。(ごめんD。次は君はゴリラだ)手足の太さといい、短さといい、眉毛のあたりが出っぱった顔の造りといい、Dはまさにゴリラなのだ。それで、もし、等身大のゴリラのぬいぐるみ(さわり心地がよさそうな)があったら、あなたならどうする? ぐっと抱きしめて、頬をすり寄せてみたくなるのが、女ごころ(?)ではないかと思うのだが。

 じつは私には「毛むくじゃら」ということで、印象に残る体験がある。それは私が20代の頃のこと。友人が連れてきた若くてきれいなイギリス人女性(20代半ば)が、国にいる彼氏のことを話していて、

「私の彼氏はね、hairy(ヘアリー=毛深い。毛むくじゃら)で、とってもcuteなのよ~」と、うれしそうにいうのを聞いて、強烈なインパクトを受けたのだ。最初は「ヘアリーって何だろ」って感じで、ピンとこなかったのであるが、そういえば白人の男性の中には体中に金色の体毛が生えているタイプの人がいるな、ふむふむ。あっそうか、彼女がcuteといっているのは、そういう男性のことなのか。そのことがわかったとたん、目からうろこがぽろっと落ちたというか、、、ほお~ 海の向こうの世界ではそういう嗜好があるのかと、驚きを新たにしたというか、、、

 ということは、欧米では毛むくじゃら好きというのは、初対面の人の前でも恥じらいなく言えるくらいフツウのことであるらしい。(とくに隠さなくてはいけない嗜好ではなく)なので、髪ぼさぼさ、ヒゲぼーぼーの原人BOYが、毛むくじゃらマニアのF嬢にカワイイー(so cute)!!! チュッ、チュッ、チュッといって抱きしめられたといしても、何の不思議もあるまい。

(「無毛」の男が好まれる日本では、「毛深い」男好きというのは、あまり聞かない趣味だが、私も50を過ぎた今になれば、そんな趣味もありかなと思える。金色のふさふさした毛に覆われた体だったら、すりすりしてみてもいいかな、なんて。ははは。しかし、じっさい自分にはそんな機会は死ぬまで訪れないと思うが)

 というわけで、どのパターンにしても、Dは人間というよりは原人、または動物に近い希少な生き物として、ギリアイルを訪れる女性旅行者に認知され、愛玩され、人気を博したのだろうと思われる。(そこには、イケイケパワーに圧倒され、翻弄され、悲喜こもごもの感情に揺れるDの姿が浮かび上がるのだが、、、)


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