さいごの、ねがい
気が付いた時には、
全てが終わっていた。
今更もう、何も無かった。
俺は
心も
体も
空っぽで。
だが、ふと。
胸に
俺は
嬉しかった
悲しかった
・・
そんな気がした。
完全にバラバラになった思考は、
もう何も、
考えられない。
だが、もし。
もしも、
この男が
俺の頭に、
浮かんだ者だったのなら。
だったら。
それならば。
彼女を。
「頼む。」
最後だというのに、
俺の顔には
その子を、
君は、
君だけは。
・・俺の
なってくれるなよ。
俺は、
俺達は
何もかも失くして、
空っぽになってしまったから。
だから、
最後に戻れた俺だけは。
ただ、
君の無事を
『
『
『
そして。
『君の望む場所へ、
ちゃんとかえれますように。』
俺達の
願い。
全て、
君だけが
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