とおい、すがた
白い月光を受けてもなお、
黒く輝く闇色の
風の中、
腕に閉じ込めると
少し怒った表情をみせる。
でも、
それが照れ隠しな事は、
私には
だって、その
夕日の
私のただ一人の
でも、
姿を
声が
目にする事は出来なくて。
その腕を
気が付くとその姿は、
やはり目の前から消えていて。
・・私の前には、
ただの無意味な
その姿を求めて、
私は必死に走る。
息が切れて苦しくても
足が痛みで引き
・・
○ ○ ○ ○ ○
姫!
私の姫!
その姿に重なって。
あぁ、あぁ!
私の姫が、
目の前にいる!
美しい涙を流すその姿を、
忘れぬ
・・これで2度と、
姫を
体が
私は感謝を
姫の存在は、
喜ばしい、が。
・・少し、
邪魔な存在がいる。
・・ここまで姫を守って来た、
お客人。
彼の、
音楽に対する知識。
ダンスの時の、
身の軽さ。
それは、
とても素晴らしい物だった。
久しぶりに心が
ぜひ友人にと願ってしまった。
彼とならば、
そう、
本気で思ったのだが。
・・姫の、あの目。
あの、彼の姿を見た時の、
安心しきった
許せない。
許せない。
ただ、
追い続けていたというのに
その、私の前で、
別の男にそんな表情を見せるとは。
残念だ、お客人。
消えてもらうしかないらしい。
私は少々、
姫を
(コロス。)
怒りで
○ ○ ○ ○ ○
この男は、
何を言っている?
私が姫を、
他の女性と間違えるなどと!
強い怒りで目の前が
思考が
目の前の男を
だが、
体が動かない?
私は
姫。
ひめ。
私の、
美しい姫。
この世でただ一人の、
私の想い人。
ドコなのですか?
どんなモノだったのでしょうか?
わからない。
目の前の赤は、
誰の物だった?
私の姫は、
・・・・。
・・あぁ、そうか。
私の姫は、
最愛の君は。
ここに、いたんだね。
今度は、
放さないから。
絶対に、
だから、
僕の好きだった、
あの表情で。
その手をしっかりと
僕
『もう!
気が付くのが遅いんだから!』
君がそう言って、
僕の手を優しく取り。
『ごめん!
少し、送れたみたいだ!』
そう返して僕も、
君の手を
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