第22話

電車の彼 下


「なんでもうすでに勃ってるのかな…?お尻撫でられて感じちゃったの…?」


可愛すぎるだろ。エロすぎるだろ。もう今攻めないでいつ攻めるって言うんだ!?


チャックを下ろして彼のちんこを取り出す。少し黒くて、未使用ではない事がわかるちんこだった。

優しく握って、上下にしごく。カリや亀頭を重点的に責めていたら、グングンでかくなった。


彼のものならグロい勃起ちんこでさえ愛しい。「くっ、うは…っ」と小さい喘ぎ声が聞こえて、俄然やる気になる。


「はあっ、はぁあ、かわいいよぅ、入れたいよおお…」


彼のうなじをぺろりと舐めた瞬間、ちんこを握っていた方の手首をガシッと捕まれ、凄い勢いで引っ張られた。


「!?」


気づいたら、彼に対面する形になっていてびっくり。彼の顔をこんな近くで見る事が出来るなんて、そんな幸福な時間が訪れようとは!


「前から触って欲しかったの?」


大歓迎だ!と意気込み彼の息子へ再び手を伸ばしたが、また手首を掴まれた。しかも今度は両腕。


「散々、人の耳元でエロい声出して、あげくちんこ弄り回しやがって、まじ許さねえ…」


えっ???


彼は俺のベルトを素早く的確に外し、チャックを下ろす。もう先走りでぐちゃぐちゃのパンツを見られて恥ずかしくなった。

このまま息子を出されたら、俺が童貞だってことがバレてしまう!


俺が逃げようとするのを簡単に抑え込んで、彼は俺のパンツに手を滑り込ませた。


待ってそっち尻側!!!


俺の心の叫びは当然彼には届かず、すぐに彼の指は俺のアナルをつついた。やめてやめて俺そこ触らないで我慢したじゃん!!

ていうかアナルは潤滑油とかないと切れたりするんだよ!?だから俺我慢したんだよ!?と必死で首をぶんぶん振り、目で訴える。涙目である。


だが、先走りが後ろの方まで伝ってきていたのか俺の穴は運悪く濡れており、簡単に彼の指を飲み込んだ。


「ふあぁっ!」


「声でけえよ馬鹿…!」


入ったり出たり、ぐちゃぐちゃ彼の指が俺の中で動いて、足がガクガクする。腹側のしこりを擦られて、ただでさえずっと勃ちっぱなしだった息子がさらに先走りを零した。


「そこ、さわんなああっ」


彼の首にしがみついて快感に耐える。指が二本に増やされてさらにぐちゃぐちゃにされる。


「くそ、エロすぎだおっさん!」


まだ20代だからおっさんじゃないわ!といつもなら突っ込んでいる所だが当然今はそんな余裕はない。


俺のアナルを弄りながら自分でちんこをしごく彼は壮絶な色気を放っており、大好きな彼の匂いに包まれながら俺はとうとう果てた。


「っっ、はぁあ…っ」


「俺も、イくっ…」


彼も俺とほとんど同時に果てて、二人して賢者タイム。抱き合いながら息を整えていると、アナウンスがかかった。


『××駅に間も無く到着いたします』


ちょうど彼の降りる駅に着いてしまい、彼はズボンを慌てて直して行ってしまった。


ぼうっとしながら俺もしっかりチャックを閉めてベルトをする。

彼にあんなに触ってしまった。彼があんなに触れてくれた。


思い出して復活してしそうになった息子を気合いで鎮めて、俺もすぐに会社へ向かった。



その日、我慢できず会社のトイレでアナルを弄ってしまったのは、俺だけの秘密である。




end.

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