第3話 ソリッドティップとチタンティップ
師匠からロッドを借りた俺は早速その晩フェリー乗り場に急行した(笑)
着いて間もなく、携帯で電話をかける。
もちろん、翔平だ。
翔平が電話にでる。
「もしもし?友紀?何?」
「今晩、アジング行かへん?」
「場所は?」
「いつもの所(フェリー乗り場)」
「…わかった。飯食ったら行くわー」
「あいよー」
午後七時過ぎ。
夏なのでまだ、少し明るい位だが待てないので始める。
師匠のロッドは、6.6ftの2Pロッドだった。
早速、こいつにソアレC2000PGSにナイロン3lb巻いたのを取りつける。
結構ギリギリだった…
これは、C2000以上のリールはつけられないんじゃないか?と思うくらいに。
スイミングコブラに34のオクトパスを取り付けキャスト。
キャストはいつものロッドと違うので少し違和感があったがすぐに慣れるだろう。
着水、フリーフォールで10秒。
チョンチョンと軽く誘いを入れる。
まるで、脳に電撃が走ったかようかの衝撃的な感じだった。
チューブラーとは、情報伝達量が圧倒的に違う!情報量が多すぎて処理しきれない!!
コンッ(このコンッって言うのは、当たりを伝えやすくするために音に直しました。)
すかさず合わせをいれていた。
ザクッと言うかのような、合わせの手応え、上手く上顎に掛かったようだ。
これが師匠の言ってた、使えばわかるって事か!
俺はアジを抜きあげる。
25㎝!
幸先の良いスタートだ。
普段のアベレージが22㎝なので上出来だろう。
そこへ、ネイキッドのバイクが表れ、私のバーディー90の隣に止めた。
ヘルメットを脱ぎ、髪を簡単に結ぶ。
ポニーテール?と言った感じだろうか。
「よう!釣れているか?」
「師匠!」
師匠がバケツの中を覗きこむ。
「ふむ、25が1本か。」
「師匠!この竿凄いです!!」
「ふふふ…だろう?私が作ったからな!」
「今度、作り方教えて下さい!」
「嫌だ。」
「Σ(ノд<)」
「ところで、何時から始めたんだ?」
「19時ですけど…」
「今、19時30分。」
「30分で1本か、まだまだだな♪」
そう言って、師匠は背中に背負っていたロッドケースからロッドを取りだし準備していく。
じっーと見ていたら…
「ん?あぁ、これは5.5ftチタンのプロトだよ。」
「(´・ω・`)?」
「そのうち、わかる。」
チタンティップが何のことか、わからなくなってると、翔平がニンジャ250に乗ってやって来た。
「友紀、また、カブで来たの?馬鹿なの?死ぬの?」
第一声からうるさいやつだ。
「これは、SUZUKIのバーディーじゃ!」
俺はすかさず、突っ込みを入れる。
「あ、師匠さんちーす!」
華麗なスルー
「やあ、翔平久しぶりだな、いきなりだが3人集まったから勝負しないか?」
「勝負?」と俺&翔平
「あぁ、ルールは簡単。釣り方はルアーのみ、竿は1本、先にアジを10本揃えたやつの勝ち」
「やります!」と、俺&翔平は元気よく答える。
こうして勝負が始まった。
1本目を釣り上げたのはやはり、師匠だ。
次に、釣り上げたのは翔平。
俺も負けずと釣り上げる。
結果は…
師匠が10、翔平が6、俺が3…
「流石師匠っすね~、まだ勝てないっすわ~」
「翔平も中々だったぞ。それに比べ…」
「♪~(口笛を吹いているつもり)」
「こら!はぐらかすな!!」
こうして、夜はふけていき…
時刻は22時50分に差し掛かろうとした所だった。
今日は、四時間したから大分長い方だろう。
釣った魚は、師匠が全部持って帰って酒のつまみにするそうだ。
今日は、23時で解散となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます