アンデルセン童話の人魚姫は、王子が助けてくれた人魚姫ではなく、隣国の姫と結ばれるという悲しい物語。王子を取った姫を悪く思う人もいるでしょう。ではその姫はどうして王子と結婚したのでしょうか?
この物語のポイントはただ姫の目線で見るのではなく、人魚姫という童話を知っている現実世界の女の子が御伽噺の世界に行き、隣国の姫のポジションに立って話を進めなければならない所です。
王子を奪った悪い奴だと思っていた姫にだってやむにやまれぬ事情がありました。けれど人魚姫の事情も知っているから思い悩む。
姫の両親やお世話係など個性豊かなオリジナルキャラクターも魅力のこの物語。御伽噺が好きな人に特におすすめです。