第11話 新しい家族

 朝早く、食事の準備を終えたお婆様が、私の部屋に入ってきた。食事は、お婆様が全部作っているので、お婆様が一番早起きだ。珍しく私は、もう、起きていた。


「あら、今日は早いのね」

「昨日は、あまり寝られなかったの。朝も早く目が覚めちゃった。スズは?」

「マナミと同じで、夜更かしですよ。二度寝しそうだったから、鼻をつまんで起しました。もうすぐ来ます」


 そう、今日は、カイトとバップの引っ越しの日だ。二人のお母さんも、一緒に挨拶に来る。昨日遅くまで、スズと盛り上がっていた。二人を誘って神聖林に絶対行こう。それから、鍛える話し、龍の祠、里のものを食べるのだから、市場に行こうなど、話がつきない。


「おはようございます」

 スズは、目をこすりながらやってきた。

「ごめんね、今日は、夢を見ていないの」

「そうだよね。寝ていないもん」

「今日は仕方有りません。二人とも顔を洗って、しゃんとしなさい」

「はーい」


 こんな感じのときに、お婆様が、怒らないのは珍しい。お婆様も嬉しいのだ。スズは、二人のお母さんが気になる。


「バップとカイトのお母さん、どんな人かな。やさしいのかな」

「やさしいに決まってる。二人が、里に来る事を許可してくれたのよ」

「すごいよね。家の手伝いにも来てくれるって。私、料理習っちゃおうかな」

「ずるい、私も習いたい」

「一緒に頼んじゃおうか」

「うん、うん」

「バップからメールが来てたんだ。MG2ともどもよろしくお願いしますだって。カイトの間違いじゃない」

「MG2、すごい変わり者らしいわよ。この間カイトたちが乗って来た。スカイクルーザーの同型を宇宙船に改造したそうよ。私にもカイトからメールが来ていたの」

「宇宙に行けるの?」

「私達も連れて行く気らしいわ」

「面白い!」


 私達は、里から遠くに行った事がない。急に視野が広くなった気がした。カイトとバップのお母さんが、家の手伝いに来ることに関しては、カイトのお父さんが、ワージシティーの市長に根回ししていたそうだ。砂金を里から優先的に買えることになり、気を良くしていた市長に、里との橋渡しを自分の家内と警備主任夫人のバップのお母さんにさせましょうかと持ちかけた所、ぜひお願いしたいと言ってくれた。ワージシティー公認なので、お婆様も里長のお父さんも気兼ねなくカイトのお母さん達と接する事が出来る。お婆様は、家の手伝いが二人もできて、とても機嫌がいい。



 桜の季節がやってきた。


 城山の桜は、五分咲きを迎え、花見シーズンが到来した。城山の頂上は、平らで広く、この時期になると、里の人達が、花見を楽しむ。春の日差しを受けて、今日は、暖かくなりそうだ。お昼は、カイトたちのお母さんが準備しているから、お婆様は、お昼の準備をしなくて良い。その代わり、私達とテラスの掃除をした。今日は、ここで、花見になる。


「バップ達って、引越ししてくるんじゃないの」

 スズは、引越しの手伝いをする気だった。多分、スズの方が力持ち。

「それが、着替えと洗面道具しか入らなかったみたいよ。殆ど機材だって。後は、一から考えるって」

「そうね、家近いんだし、急がないか」

「お父さんの雰囲気だとちょっと違うみたい」

「これ、マナミ、スズ、もう、着きますよ」


 私達は、お婆様の後を追って、屋上のスカイクルーザーのデッキスペースに急いだ。カブ爺も後から追いついてきた。カブ爺は、地下の宇宙艇が有った倉庫の入り口を全開しに行っていた。今日は、家族全員揃ってカイト達を迎えることになった。


 青い機体が海側から見える。前見たのと少しデザインが違うが、あんな変わった形で、大きなクルーザーを見間違えるはずがない。ファイターとシャトルの間の大きさで、戦端に穴が開いている。空中を滑空できる翼をもち太陽系内なら普通に航行できると言っていた。青いスカイクルーザーは、静かに着陸した。中からバックを持ったカイトとバップ。それから、お母さん達が降りてきた。その後ろから、ロボットですと言わんばかりのMG2が、お弁当をいっぱい持って降りてきた。


「おじさん、お世話になります」

「カイトをよろしくお願いします」

 カイト達は、立一さんに挨拶して、お婆様にカブ爺に、そして私達のところに来た。


「マナよろしく」

 やっぱり両手で握られた。ちょっと顔が赤くなったと思う。恥ずかしいなと思って、スズを見たら、もっと顔を赤くしていた。


「スズ、会いたかったよー」

「ばかね、近いんだから、いつでも会えるでしょ」

「そうだね、よろしく」

 またバップがギューってスズの手を両手でにぎって、ちょっと引っ張るものだから、顔を赤くしたようだ。


「どうせ、これからは、毎日会うんだから、いちいち感動しないでよ」

「でも、スズー」

 バップは、バシッと母親に殴られた。

「ごめんなさいね。スズちゃん。うちのバカ息子は、節操がなくって」

「バップのお母さん!」

「やーね。敦子でいいわ。バカ息子には、お母様と呼ばせたいけど」

「かあちゃん、やめてよ」

 バップのお母さんは、とてもさっぱりした人だ。私のほうには、カイトのお母さんが来た。銀髪で、すごい美人。

「マナミちゃんね。カイトをよろしくお願いします」

 それもとても丁寧

「いえ・・、はい、こちらこそよろしくお願いします」

 ちょっと、見とれてしまった。


「ワハハハハハ」

「ガハハハハー」

 お父さんが高笑いをしていた。なんだか、MG2と盛り上がっているようだ。


「立一さん、やっぱり、カッコええです。わし、まだ、三十代かと思いましたわ」

「うまい事いうねMG2は。五百歳なんだろ。私の大先輩じゃあないか」

「違います。ワシのAIは、ゼロベースに近かったんです。ですから、まだ、一歳です。立一さんこそ、先輩ですって」

「ワハハハハハ」

「ガハハハハー」


 すごく、気があっているみたい。


「カイト君、MG2に頼みたいことあるんだが、かまわないかい」

「はい、MG2たのむよ」

「よっしゃ」

「それでは、皆さんを お部屋に案内します。カブ、よろしくお願いしますね」

「かしこまりました、奥様」

「カブ爺、すまん、MG2にも、部屋を一つたのむ」

 お父さんが、大盤振る舞いモードに入っていた。MG2は、うまい事やっている。

「カイト」

「うん!」


 私は、カイトの手をとって連れて行こうとした。カイトは、真っ赤になって後を着いて来る。カイト達の部屋は、東側になる。ここからも海が眺められて、潮騒も聞こえる。カイト達は、部屋を見たりベランダに出たりして、開放的な部屋だと誉めてくれた。私は、こうしたら、風通しが良くなって、クーラー使わなくても、気持ちいいんです。と、カイトに話すというより、セレナに一生懸命説明した。セレナは、優しそうで、とても大らかな感じだ。スズは、敦子さんと気が合いそうだと思った。



 部屋に荷物を置いて、全員テラスに集まり花見が始まった。カブ爺とお父さんは、昼間から、お酒を飲む気だ。しかし、MG2に頼みごとがあるからと、穏かな感じで始まった。テラスには、椅子も卓も有るのだが、伝統にのっとって、ゴザを敷いての花見になった。セレナと、敦子さんが出してくれたお重は、おいしそうな物がいっぱい入っていた。


「おいしい!」

「マナミちゃんに、そう言って貰って良かった」

 スズは、食べ盛りだ。

「うんぐ、おいしい」

「まあ、スズちゃん、いい食べっぷりね。それで、そのプロポーションは、すごいわ」

 敦子さんも大喜び。

「マナミちゃん、これは、ブルーベリージュースよ。里と同じジュースだと、負けちゃうから、ここで収穫されない物を持ってきたわ」

 色の濃いぶどうジュースかと思ったが、全然違う。

「おいしいです」

「そうでしょう。ボトルごと置いていきますね」

 セレナは、ニコッと笑ってくれる。まるで、お母さんだ。


「マナ、これ見てよ」

 カイトが、銀のペンダントを見せてくれた。

「有ったんだ、銀のペンダント」

 お婆様もやってきた。

「やはり、有りましたか」

「首輪に龍の髭が一本まざっているのを確認しました」

「古文書も見つけたのですね」

「家に有ったのは、研究資料や、成果をレポートした物でした。これを首にかけると、自分のオーラが、少し、大きくなったんです。マナもかけてみなよ」


 お婆様にも頷かれ、銀のペンダントを掛けてみた。そういえば、まだ一度もかけた事がない。


 マナミのオーラがキラキラ光り。マナミを包み込んだ。


「マナは、金色なんだね。すごくきれいだ」

「そうなの」

「少し、オーラが膨らんだ。多分光素体の反発フィールドが働き出したからだと思うよ」

「反発フィールド?」

「まだ勉強中なんだ。バリヤーのエーテルフィールドみたいに、アンチ光素フィールドとは違うよ。光素そのものが持っている。フィールドなんだ。その状態をマナも覚えちゃったから、ペンダントを外しても、機能するよ」

「光色とは、違うの」

「ちょっと違うかな。そうだな、強い光素体だったら触れるんじゃないか」

「精霊様のことね」

「ご先祖様は、幽霊に触っていたみたいだよ。話もしてた」


 カイトに銀のペンダントを返しながら、お婆様を見ると、頷いていた。なんだか、カイトがたくましく思えた。


 セレナは、マナミに気を使った。

「オカルトの話しは後で、いくらでも出来るでしょ。もっとマナミちゃんの事を聞きなさい」


 カイトは分かったとセレナに言ったが、どうしてもその話に戻る。


「里の学習機もワージシティーと一緒だよね」

「そうよ」

「じゃあ、大変だ。ぼくらと一緒に、ニナに、絞られるよ」

「ニナって」

「MG2のパートナーロボットさ。シュミュレーションも出来る学習機を操作してくれる。実務は、宇宙艇運用らしいけど、オレ達がふがいないから、MG2が呼ぶって。どうやって呼ぶのか、聞いても分からんやろから、気にせんでええって言われたけどね」

「じゃあ、ロボットがもう一台増えるのね」」

「元々、宇宙艇のメインコンピューターにいるAIみたいだよ」

「そうだ、私達も宇宙に連れて行ってもらえるの」

 カイトは、ちょっとたそがれた。

「フッ、正確には、『オレ達が宇宙に行く』だよ。ちょっと、MG2に聞いたけど、死ねると思うよ。シュミュレーションモード。だから、当分宇宙は、無し。それより、マナの夢の世界に興味あるかな」

「うん」


 二人で話していたら、スズとバップが話しに加わってきた。セレナは、お婆様と、厨房やレシピの話しで盛り上がっている。敦子さんもそれに参戦。立一さん、カブ爺、MG2は、里にある機材のメンテナンスの話しをしていた。スズは、二人の体力を知りたがった。これから、鍛える気だ。


「バップも、カイトも里の子達から見たら、ひょろひょろよ。どれぐらいダメか、確かめさせて」

 カイトと、バップは、顔を見合わせた。

「知っておいたほうがいいか」

「どうせ、明日から、大変になるから、その前に測るのいいかも」

「二人とも、やる気あるじゃない」


 スズは、二人に強くなってもらいたい。二人が里の男の子達に、バカにされてほしくないからだ。


「ハハ、そうでもないんだ。明日から、艦橋用パイロットスーツを着ないといけないからね。多分、一年ぐらいで、地球の重力を凌駕するみたいだよ」

「最初、ビックリするぐらい迷惑かけるかも知れないけど、スズよろしくね。そのパイロットスーツは、着ているだけで、体が鍛えられるんだ」

「ヘー面白そう」

「そのうちMG2が何か言ってくるよ」

「スズも宇宙に行きたいよね」

「行きたい」

「マナは?」

「わたしも」

「決まりだな。じゃあ、MG2に言っておくよ」


 バップは、目をきらきらさせて、銀のペンダントを見た。


「カイト、スズにも銀のペンダントを掛けようよ」

「そうか、これなんだけど。首に掛けてみて」

 スズが、首に、ペンダントを掛けると、炎のオーラが膨らんだ。

「スズのオーラも膨らんだ」

「すごいや。ぼく達チームだよ」

「何のこと?」

「銀のペンダントに、反応したって事。スズも強い光素体や、精霊が、触らせてくれる気になったら、触れるし、話せるってことだよ」

「私が!」

「ぼくもそう見たい」と、バップ。

「私もさっき、そうなったみたいなの」

「本当に、じゃあ、みんなマナに精霊様を紹介してもらおうよ」

「いいね」

「私は、最初からそのつもり。でも、一つ、ルールを守って。精霊様の名前は、口外しない。秘密の名前なの。二人とも、誓って」

「誓います」

「分かってる。誓うよ」

「里の者達にも、名前までは、教えていないの。オズチ様のことは、神聖林の主様、猪の精霊様で通っているわ。憶えてちょうだい」

「コンも紹介してあげようよ」

「コンも精霊」

「精霊様よ」

「コンは、大狐よ。子供の頃に、病気で倒れていた所をお父さん(里長)に救われて介抱されたから、しばらく里で暮らしていたの。みんな知ってるしコンだけは、普通に名前で呼んでいいわ。コンは、記憶をなくしているわ。本当の名前で呼ぶ事が出来たら、思い出すと思うんだけど」

「憶えとく」

「千年前の古文書に載っている名前もコンなの。ずっと野生の狐のままだったって」

 バップが、コンの名前探しをやると言ってくれた。

「名前探しか。そういうのは、ぼくが得意なんだ。調べる」

「私が、蔵書倉を案内するわ」

 スズが、バップを手伝う。

「精霊様の名前を知っているのは、後、お婆様とお父さんと、カブ爺よ」

「カブ爺は、私のおじいちゃん。剣術の先生よ。二人とも、鍛えるからね。覚悟して」

「ゆっくりやろうよ」

「大丈夫、最初は、見取り稽古だから、道場の端に座って、稽古を見るだけよ。すぐに、稽古なんって出来ない。基本動作は、私が教える」

「スズの強い所にもあこがれるなー」

 多分バップのは、現実逃避。


「今日は、のんびりしていいんじゃない。明日里を案内するね」

「じゃあもっと食べてよ。母ちゃん、料理だけはすごいんだ。二十人前だって一人で作っちゃうよ。スズはいくらでも入りそうだよね」

「うん、たべる食べる。敦子さんの美味しいね」

「セレナさんのも美味しいわよ」

「オレの母さんは、どっちかって言うと、お菓子が得意なんだ。クッキーとか」

「そうなの!」

 私と、スズの目から星がいっぱい出た。

「おいしいけど、ボリュウム系だから、食べ過ぎないようにしないとだめだよ」

 カイトは、そろそろデザートだと思った。

「母さん、イーストクッキー出していい」

「今日は、小さめに切っておいたから、好きに食べて」

 お重の一番下に、それは、入っていた。外側は、カリッとした食感で、クッキーなのだが、中は、蜂蜜たっぷりのねっとりとしたケーキになっている。

 きゃー おいしい

「なんだ、震えるぐらいおいしいのか」

「うん、びっくりした」

「女の子は、甘い物が大好きなのよ。貴方のもあげなさい」

「じゃあ、これ」

「本当にいいの」

「いつも食べているからね」

 バップもカイトのまねをして、スズに差し出す。スズも喜んだ。

「ありがとう!」

 セレナさんは、私達が仲良くなったんだと思って、やさしい顔をしてくれた。

「これをいつも食べているなんて、うらやましいな」

「母さんにたのみなよ。でも、食べすぎは、怒られるからね」



 立一さん達は、酒盛りを始めた。MG2が普通に付き合っているので驚いた。私は、カイトに耳打ちした。


「MG2お酒飲めるの」

「あれだよね。量は、飲まないんだけど、テイスティングモードに入るとだんだん酔っ払うみたいだよ。今は、ニナがいないから、やりたい放題なんじゃないかな。いろいろな機能をドンドン遮断して、気分良くなるみたい。緊急起動システムは、ニナ扱いだけど居ないから歯止め無しなんだ」

「お父さんもMG2も高笑いがすごいわ。カブ爺が止めないから、良いお酒だとは思うけど」

「いいんじゃない、今日ぐらいは」

「バップは、MG2のマスターじゃあなくて、弟子になる気なんだ」

「ぼくは、エンジニア志望だからね」


 桜の下、私達は、花見を満喫した。カイトとバップは、スカイクルーザーを倉庫に収納しに行った。私達は、カイトのお母さん達と厨房を見に行く。お父さん達は、放っておくことにした。




 夕食は、私と、スズとお婆様だけになった。お父さん達は、へろへろで、食べないみたい。カイトとバップは、サンドイッチを用意してもらって、スカイクルーザーで、作業しているので、ここには来ない。

 カイト達のお母さんをワージシティーのタクシーが迎えに来た。夕飯も一緒に食べたかったが、家のことも有るからまたねーと、言われた。カイトのお母さんは、凄腕の宇宙艇乗りだったそうで、二人は今度から、セレナの運転で、通ってくると言っていた。セレナから、パイロットの話も聞きたい。お婆様は、カイト達のことが気になった。


「カイト達は、倉庫にこもる気ですか。お茶には、来るよう言ってください」

「今日は、こんをつめる気無いみたい。最初は、シュミュレーションも出来る学習機を設置するそうよ」

「MG2は、メインコンピューターを作るんだよね」

「今日はムリよ」

「本当ですね。MG2には、驚かされます」

「MG2なんだけど、ニナっていうパートナーロボットがいるそうよ」

「ニナがいないとダメロボットなんじゃない」

「本当、そんな感じ」

「そうですね、女がしっかりしていないと、男は、糸の切れた凧みたいにふらふらしますから」

 私達は、クスクス笑った。

「御飯を食べたら、二人を呼びに行く。お婆様桜茶出して」

「明日、桜の花を摘むのを手伝うのですよ」

 私の家にある桜は、花を摘んで、塩漬けにする。花は、色落ちしないのでお茶にすると、目も楽しませてくれる。今日は、居候だけど、新しい家族が出来た。ロボットの家族まで出来ると思わなかったけど、賑やかになる。とても胸が膨らんだ気持ちになった。

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