ベットであなたと...

望は目をさますとベットにいた。

周りを見回すと不気味な程白い病室にいるということが理解できた。

疲れている望は、もう一度瞼をつぶり寝た。

次に望が目を覚ました時、ベットの隣で女が本を読んでいた。カバーがしてあり本のタイトルは分からない。

「あ、起きたんだ。」

女の人は望が起きているのに気づくと本を閉じ何処かに言ってしまった。

数分後、彼女が戻って来るその腕には制服があった。

ズボンのほつれに望は気づいた。あれは自分のだと。

そして望は今気づいた!自分の服が変わっていることに。

病院の院内着のような白い服を纏っていた。

望は布団をどけズボンの中を確認する。

なんということだ。パンツまで真っ白に変わっている。

(くそっ、お気に入りだったのに!)

「何やってるの。」

女性は先程まで座っていた椅子の距離まで近づいていた。

「…俺はいつ着替えた。」

「私が着替えさせたのよ。こうやって」

望が普通の男子高校生になった。

一瞬だ。一瞬の内に望の服装が変わったのである。第一ボタンは締まっている。

しかし、望は驚かない。

自分の服装が変わるという予知をしていたからだ。ただし、第一ボタンが締まっているかいないかはわからなかった。

(予知がうまくいかない…何か不調か?それとも精神の乱れのせいか?)

「私、空色天子よろしく。」

「…よろしく。」

「さっそくだけど私についてきてくれる。」

「どーせ、俺に拒否権はないんだろ。逃げたとしても捕まる。」

「そういう悟りは嫌いじゃないよ。」

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