Case.2:天使は殺し屋を許さない
序:アフロヘアーとスカーフェイス
彼は刃を振るって血糊を落とすと、背負った鞘に納めた。馬鹿馬鹿しいほど長い刀だと、自分でも思う――五尺三寸、斜に背負わなければ、足元まで届いてしまう。しかしそれは伊達や見栄ではなく、必要によって導き出された寸法である。
つまり、この剣は人間を斬る為ではなく、より大きく、強く、恐ろしい何かを斬る為に打たれたのだ。鍛えた刀匠は頭がおかしかったのではないかと思うが、事実、この一振りを仕上げてすぐに死んでしまったらしい。
本人が何よりも恐れていた、人ならぬものの手によって。
彼は辺りを見渡した。果たして、かの刀匠は、自ら打った剣がもたらしたこの惨状をどう思うだろうか。人を斬るなど言語道断だと憤激するだろうか。
それとも、こんな連中は人ではないと義憤を呈するだろうか。
散らばった男達の死体。黒ずんだ血と臓物に塗れて、もうそれが何者だったのか分からない。首が四つあるのだから、四人いたのだろう。得物は
最少四名の男達によって裸に剥かれ、口に下着をつめ込まれた女は、血みどろのゴミ捨て場で放心している。
彼はどう言葉をかけるべきか迷い、面倒くさくなって、とりあえず着ていた黒いコートを彼女に放った。
それを受け止めた辺りで、ようやく女の眼に正気が戻る。東洋系だが、それにしては目鼻立ちがくっきりとしている。南アジアの血だろうか――その辺りで余計な詮索を打ち切る。彼女が何者であろうと、関係ない。
「通りに出て、右に行けば交番がある」
彼は言ったが、女は呆然とこちらを見上げるだけだった。
「早く行け」
「……あの」
ようやく言葉を思い出したのか、彼女が口を開く。
だが、二の句の前に、彼は頭を振った。
「とっとと消えろ、と言っている。関わり合いになりたくない」
物言いたげな顔のまま、頷いて。女は立ち上がり、示された方へ覚束ない足取りで去っていった。
その後ろ姿を見送って、溜息を吐く。
そして徐ろに、振り返って。
「もういいよ。アリス」
路地と路地の交差点、ビルから漏れ落ちる灯りも届かない暗がりの中から。
不意に、少女が姿を現した。年の頃は十代の前半。人形じみた、というにはあまりにも整いすぎた顔立ちは、そのまま黙っていたなら、精巧な
「……ホントに?」
鈴を震わせるような声。遠く聞こえる繁華街の喧騒にたやすくかき消されそうなほど。
彼は頷いた。
「ああ。こっちへおいで」
少女――アリスは、おずおずと闇を抜けだした。
近づけば、尚更分かる。大き過ぎるスウェットパーカーなどではなく、もっと手の込んだ服を着せてやれば、それだけで見違えるに違いない。
「……あの人、そのまま帰してよかった?」
「自分の足で歩けるなら、それで充分だ」
アリスが首を傾げた。
「嫌じゃないの? だって、あのまま生きてくんだよ?」
どう答えようか、一瞬迷って、それから伸びすぎた自身の癖毛を指で掻く。。
「……アリスは優しいな」
「そう? イチロウの方が優しいよ」
彼――イチロウは路地の入口へ目を移した。まだ人の気配は無い。当然か。強姦魔が選ぶような路地裏だ――半日に一人通るか通らないか、いても観戦に熱中するような連中なのだろう。
彼女の肩に手を置くと、手近に転がっていた誰かの腕――まだ少し痙攣している――を取り上げる。
「急ごう。五時にはジュウバンの
その日、高世明恵巡査部長は朝から酷い頭痛だった――正確には、午前四時、薄っすら病室の外が明るくなってきた辺りから。
ルームメイトのパッチャラヤ・シノダが旧六本木二丁目のポリスボックスから連絡してきたのが、昨日の午後三時頃。真っ昼間からイカれた連中に酷い目に合わされたらしい。とにかく命があって良かったと安堵した明恵だったが、話はそこからこじれていった。
脳味噌の代わりに犬の糞を詰め込んだ糞袋のような四人の糞野郎どもは、最中に現れた一人の男によってバラバラにされたらしい。らしいというのは、彼女も混乱していたし、妙な薬を嗅がされていたこともあって、記憶に自信が無いと証言しているからなのだが。
とにかく、そんな話を聞きながら、傍でパッチャラヤの手を握り続け、疲労が恐怖を凌駕して彼女を眠りにつせたのが、午前五時。
少し仮眠を取ってから、病院から現場まで車を走らせ、到着したのが今――午前六時半。
明恵は装甲パトカーのドアを開けて、
まずは腰のホルスターとバッジを確かめる。左の足首のスローナイフと右足首のバックアップ拳銃も。
そして、コートの内ポケットから携帯端末を取り出し、通話回線を開こうとして。
「酷い顔だね、明恵さん」
彼女は腰の
「二時間しか寝てないって感じ?」
「一時間よ。表通りでは声をかけないで、って言ってるでしょう」
コーヒーを片手にホッドドッグを頬張りながら、男はパトカーの屋根に肘をついていた――否、男、と呼ぶにはまだ随分とあどけない顔立ち。青年、いや少年と呼んで差し支え無いだろう。
少し長めの金髪に黒い眼。その昔、一世を風靡した男性アイドル専門の芸能事務所があったというが、そのカタログに載っていそうな程、くっきりとした造作。
からかうように細い眉を上げても、嫌味にならないほどに。
「ごめん、すごい美人がいるなって思って、ついね」
ただ、左の頬に描かれた大きな傷跡が、その美貌に影を添えている。
鋸で念入りに刻まれたように、酷く捻れた痕。
「いる? 間接キスだけど」
差し出されたのは、シアトル系チェーンのテイクアウトコーヒー。
「……ついてきて。現場はこの先よ」
明恵は銃を仕舞うと、コーヒーを受け取ってから路地へ足を向けた。
「昨日の午後一時頃、この路地でレイプ事件があったの。若い四人組が――あっつ――たまたま歩いていたフィリピン系の女性を連れ込んだ」
「こんな所に女一人で? 自殺行為だよ。男だって一人歩きはしない」
「事情があったのよ。お願いだから黙って聞いて」
隠すほどの事情ではない――『
だが、いつもそれに付き添っていたルームメイトが、急な仕事で遅れてしまった、というだけの。
ウォレットチェーンの鳴る音で、少年がついて来ていることを確認する。
「行為の最中に黒いコートを着た男が乱入。馬鹿みたいに長い日本刀で四人組全員を解体して、ほとんど裸の彼女に自分のコートを投げ付け、交番への道順を教えてくれた」
早朝だということを差し引いても、本当に暗い路地だった。
少年の言うことも、もっともである。エンヴァースで暮らす為のコツは両手で数え切れない程あるが――多すぎて誰も守れないというのは随分間の抜けた話だ――中でも極めて優先度の高い一つは、「君子危うきに近寄らず」である。
「……それで? その、通りすがりのトシロー・ミフネ氏を探したいってこと?」
少年が言外に滲ませるニュアンス――それに自分の協力が必要なのか?
彼女はとりあえず、首を振った。
「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわ」
そして、立ち止まる。
そこは正に現場だった。違法建築と思しき安普請の雑居ビルの真裏に、張り巡らされた進入禁止のテープ。
黄色い帯の向こう側は、真っ赤に染まっていた。四人分の血液には充分足りているだろう――ダストボックスから溢れだしたゴミが血に塗れて、尚更凄まじい異臭を放っている。血の匂いを差し引いても、こんな場所でコトに及ぼうなんて、本当に盛りのつきすぎた糞以下の糞ガキどもだったに違いない。
最後の一欠片になったホットドッグを手に、少年が妙な悲鳴を上げる。
「うえっぷ……あー、殺された奴らの身元は? 不法移民?」
「日付が変わった頃、四人分の失踪届が出てる。全部資産家の家庭から。昨晩目撃されたのが
こちらを振り向いた彼が追求を重ねる前に、明恵は続けた。
「はっきりとした証拠が見つからないのよ。血液は確かに四人分ある。でも、遺体が見つからないの。遺留品もね」
「じゃ、近くのゴミ捨て場とか、排水口とか」
「被害者が逃げ出して、保護した警官達がこの路地に突入するまで、せいぜいが十五分。その間に、四人分の遺体をどこかに運んで捨てるなんて、出来ると思う?」
少年は顎に手を当てて考え込む。
「……例えば、そのレイプ野郎が三メートルぐらいの巨人だったとか、それか、被害者の子が男が四倍に見えるようなキツいヤツを嗅がされてたとか」
「血液の分析結果は四人分。彼女の身体から出たのは、普通のレイプドラッグ」
明恵ははっきりと首を振った。
しばしの沈黙。
やがて、彼の口から零れたのは。
「……“
それは、ある種の都市伝説だった。正に掃除するかのごとく、整い過ぎた現場を残していく殺し屋。手の込んだ証拠隠滅の手法からして、最低でも五名以上の実行犯がいると殺人課は推測している――もしもそれが、人間の仕業だったとして。
「もし彼、あるいは彼らなら、あなたの出番でしょう。
明恵は血の海から目を外して、隣に立つ少年――和泉=ヴァレンタイン・絢人に視線を送った。
否。
もう、その横顔は、少年のものではない。先程まで、血の匂いを嫌がっていた子供はどこへ行ったのか。
大振りな目が細められると、それだけで、薄ら寒い心地がする。そんな表情をするぐらいなら、感情も露わに呪いの言葉を吐く方がよっぽど良いのではないかと思うような。
顔にも出せないような、暗い憤怒。
彼はケチャップまみれのホットドッグを口に放り込むと。
「そうだね。本当に、そいつが“
明恵は、薄っすらと口角を持ち上げた。
「そう言ってくれると思ってたわ」
結局のところ彼女は、これを待っていたのだから。
イチロウは、赤い陶製の鍋から掬い上げたクリームシチューを、赤い皿に注いだ。黄色い鍋から掬ったシチューは、黄色い皿へ。トースターを開けて、焦げ目をつけた丸パンを二つずつ添えると、皿をトレイに載せる。
ほんのり焦げたパンのいい匂い。イチロウは一人、満足気に頷いた。我ながら、随分と手際がよくなったものだ。
全てをトレイに乗せて、キッチンからリビングへ。
「出来たよ。今日はアリスの大好きなやつだ」
「はぁい」
相変わらずの良い返事。
しかしアリスは、手元のコミックから目を離さず、ソファから立ち上がろうともしない。
「……食べないのか?」
「食べるよー。でもちょっと待って」
言いながら、長い足をバタバタ。どうやら良い所らしい――
「そう。じゃ、デザートのアイスはもらっとくよ」
アリスの足がピタリと止まった。
「チョコ? バニラ?」
「ロッキーロード」
ぱたん、と音を立てて漫画が閉じられる。
今までにない素早さで、彼女は食卓に着いた。
「いっただきまーす!」
「はい、いただきます」
手を合わせるのもそこそこに、全力で皿にスプーンを突っ込みだす。
額まで汚しながら、べしゃべしゃとシチューをかきこむアリス――彼女も昔に比べれば、大分上品になった――を、しばし眺める。
視線に気付いた彼女は、不安そうに表情を曇らせた。
「なに? なんか、ヘン?」
首を振る。
「いや。ただ、もう少し皿から顔を離して、ゆっくり食べるようにした方がいい」
イチロウは、自ら実践してみせた。赤い皿にスプーンを差し入れ、幾つかの野菜と鶏肉をすくって口に含む。
「その方が、お姉さんっぽいだろ」
アリスは、しばらく無言でじっとこちらを見ていた。それから、一人で頷く。
「お姉さんっぽい」
そして、彼女はスプーンをつっこみ、勢い良く持ち上げ、乳白色の液体をテーブルに散らした。
「あれ?」
首をひねりながら、スプーンを振る。一振りごとに新たなシチューが飛び散った。
「練習してごらん。きっと出来るよ」
イチロウは頬に飛んで来たシチューを拭って、布巾を取りにキッチンへと戻る――
不意に、ドアベルの音。
「むずかしい……えいっ。えいっ」
水を含ませた布巾を一度シンクにかけて、彼はリビングへと戻った。真剣な顔でシチューを跳ね散らし続けるアリスの後ろを通って、玄関へ。
ドアレンズから外を伺おうとした所で。
「オイ、いるんだろ、イチロウ? まだ寝てんのか?」
酒焼けした野太い声。そして無遠慮に扉が叩かれる。
「やめろグレンデル、ドアを殴るな。歪むだろ」
イチロウは答えながら、ノブを回した。
そこに立っていたのは、なんというべきか。
人類の模倣をはじめたばかりの類人猿、という言い回しがしっくりくる男だった。
「よう、相変わらずイカれたアフロだ。ソウルフルだな」
人の癖毛を指して、ニヤニヤと笑う禿頭髭面のコーカソイド系。ティアドロップのサングラスが割れて、剥き出した前歯が二本ほど無くなっている。左の頬と右瞼が裂けて血に染まり、尚更凄惨な様子だった。
イチロウは、溜め息混じりにやり返す。
「これは癖毛だ。毛生え薬ならキンシチョウを探せよ、ハゲゴリラ」
男の身長は――「
「あそこのはダメだ。ケツ毛しか伸びなかった」
「試したのかよ」
一応言ってから、イチロウは男の後ろを見やった。
「おおっと、レディの前で口が過ぎたかな。こう見えてユーモア溢れる紳士なんだぜ、このグレンデル様はよ」
つまらない冗談と共に、グレンデルが身を引くと。
立っていたのは、女だった。少なくともそのように見えた――というのは、明らかに彼女は、その正体を隠そうとしているからだった。ぴったり前を閉じたキャメルのチェスターコートは男物、ベースボールキャップは深々と被りすぎて、前が見えないのではないかと思うほど。
右手に握った拳銃は、グレンデルをしっかりと照準している。
「さる御方の使いだそうだ。オマエに相談があるんだと」
顔を半ば以上隠した帽子の向こう側を、イチローはじっと見据えた。
「……ウチは電話予約制だ」
「急いでんだとよ。それよか、アリスちゃん元気かよ」
相当手痛い目に合わされたらしきグレンデルの顔を見上げて、溜め息を吐く。
彼は手振りで、部屋の中を示した。女はグレンデルを突き飛ばすと、足音を立てずにイチロウの前をすり抜けていった。
「マナー講習中。今度、披露してやる」
「マジかよ。アレ以上淑女っぷりに磨きがかかったら、ビリオネア共にさわらわれちまうんじゃねーか?」
「心配なら、今の内に
イチロウはワークパンツのポケットに入れてあった紙幣を手間賃として渡すと、グレンデルと別れの挨拶を交わした。扉を閉じて、三重のロックを締め、リビングへと戻る。
女は、きちんと足を揃えて革張りのソファに腰掛けていた。
食卓のアリスは相変わらずシチューに夢中で、闖入者を気にする様子もない。
「ねえイチロウ。むずかしいよ、シチュー。殊の外難儀してる」
「どこで憶えたんだ、そんな言葉」
イチロウはボリュームを増しすぎた癖毛を掻きながら、野球帽の女を正面から捉えた。
「あのハゲが失礼なことを言ったなら、一応謝っておく。十八以上の女性は人間だと思ってない変態なんだ。いつか責任を持って警察に突き出すよ」
言いながら、改めて女を観察すると、それほどの年齢でもないことに気付く――グレンデルのストライクゾーンから、そう外れていないのではないか。
高校生だと言われても納得できそうな、滑らかな頬。
「……言っておくけど、その拳銃では俺を殺せない。試してみてもいいが、その前にアンタの用事を聞かせてくれ」
女は――真一文字に引き結んでいた口元を、不意に緩める。手にしたリボルバーを、ゆっくりとティーテーブルに置きながら。
「ごめんなさい。少し、緊張していたんです」
帽子を脱ぐと、肩までのブルネットが零れた。
笑みを湛えた青い眼は、やけに優しげで、手元の銃とは一層不釣り合いに見える。
「伝説の殺し屋って言うから、もっと、強面を想像してて」
穏やかな口調。知識層、ないしは富裕層らしい正確なアクセント。ゆったりとした喋り方が、自然と相手の警戒心を和らげる。
友人として付き合うには悪くないタイプ。
「スナイパーが欲しければ、他を当たってくれよ」
肩をすくめて応じる。
「あなた達の力を、貸してもらえませんか?」
「警備の状況によるが、基本は一件二十五万米ドルから。経費は別。他に質問は?」
女は真っ直ぐにこちらを見たまま。
言い含めるように、ゆっくりと、はっきり言葉を紡ぐ。
「スカウトに来たんです。あなたと――そこにいる、“
イチロウは無言で、宙に手を翳した。
軽い風切り音がしたと思うと、抜身の長尺刀が右手に収まる。
人ならぬものを斬り裂く為に打ち鍛えられた怨念の剣。
数えきれぬほど血を吸ったその切っ先を、女の鼻面に向けて。
「
彼女は眼差しだけで、それを否定した。
「自己紹介がまだでしたね。わたしはカレン。カレン・エヴァンスです」
一瞬だけ――まったく不本意だったが、ほんの僅かな間だけ、イチロウは言葉を失った。完全に意表を突かれていた。
もし、“
「騙るなら、もっとマシな名前があるだろ」
「“
気負う様子もなければ、気安い雰囲気でもない。当たり前のように語る様子が、嫌でも説得力を感じさせた。
「
さる御方の使いどころか、まさにさる御方そのものである。
「必要なら、どんなことでもやる。でなきゃ、レディ・レイの鼻は明かせませんよ。別にわたしは、ハーレムを作ったり椅子に座って猫を撫でたりしている訳じゃありません」
ティーテーブルに手をつき、自称カレン・エヴァンスは前へと乗り出してくる。
イチロウがほんの僅かでも手を滑らせれば、眼球を抉り取ってしまいそうな程の距離で。
「お金が必要なら用意します。戸籍とパスポートも。だから、力を貸してください。この地上に生きる全ての命を守る為に、あなた達の力が必要なんです」
信じられないほど熱く、馬鹿正直な言葉だった。それこそ学生運動の旗手のように。
彼は――深く溜め息を吐いて、それから、剣を引いた。手首を回して、フローリングの隙間に突き立てる。
「下手な交渉だな。俺に――あの子に何をさせるつもりだ」
策を弄するタイプではないのだろうが、それにしても直球過ぎる。凶悪テロリストに祀り上げられてしまうのも、ある意味では納得だった。
「……ごめんなさい」
彼女が、右耳の裏につけていた骨伝導スピーカーをタップする。
「その話をする前に、一つ――問題を片付ける必要があるみたいです」
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