第5話作戦会議

 ミーティングは、チアリーダーの姉妹たちに移動してもらって、ベンチ前の芝生で円陣を組む時のよう、円の中にはリーナ・フェアリーフライと今回は、エレン監督が入ってる。


「六姫軍との試合が明日、夜、7時に決まった。みんな、都合を合わせて、来て欲しい。なんせメンバーがピッチャーの2人含めて9人しかで実質8人しかいないからな。まあ、私が指名打者で入ればいいのだが!」


 ナリーナ・ジェリービーンが手を上げた。


「エレン監督!過去の実在の選手を指名出来るんですよね?」

「できるが、それは何かと面倒なんだ!」

「そうなんですね」

「ちょっと、おばさん!リーナも意見があるの」


 リーナがぴょんぴょん跳ねながら、エレン監督に向かって言う。


 選手たちの間から、(また、リーナ、監督に向かっておばさんなんて)とひそひそ声が上がった。


「おチビちゃん、どうぞ」


 冷ややかにエレン監督が言う。


「リーナ、先発ピッチャーやろうと思うの。魔球もスキルアップしたし、三振できると思う。カイ!いいでしょ?」

「俺はいいけど……みんなはどうかな?」


 普通、先発ピッチャーのカイは、みんなにたずねた。


「いいんじゃない?」


 アーリアン・ロリポップは、疲れたのか、うーんと、伸びをする。そして、屈伸した。


「みんなもいいわね?じゃあ、明日はくれぐれも遅刻しないようにね。さっ、練習よ」


 エレン監督が手をうって、みんなを促す。選手たちは、それぞれ、準備運動を始めだした。






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