◆Middle07◆密談

 ラヴィニアの部屋に新たな訪問者が現われた。

 水色の髪を揺らしつつやってきたのは エルーラン王国の情報部のトップ、イレーネ。

 彼女はラヴィニアの前に上品な物腰で腰掛けた。

 このふたりは案外馬が合うようで、和やかな雰囲気で会話が進んでいく。


GM:では、ホテルの部屋にイレーネがやってきました。

ラヴィニア:いらっしゃい。

GM:「ご機嫌麗しゅう。今日もラヴィニアさんは輝いているのです」

ラヴィニア:あら、今日は金粉入りのお茶が欲しいのかしら? 誰か、イレーネさんにお茶を!(一同爆笑)

GM:「ありがとうございます。……ところで、何か新しい情報でも?」

ラヴィニア:大将軍、大商人、大神官、大学者の息子たちが、ダイアモンドプリンセスと一緒に、何かよからぬことを企んでいるようですわよ?

GM:「やっぱりあの四人が動いているのですね」とどこかいぶかしげな顔をします。

ラヴィニア:元々、彼らにはそういう疑いがあるという話でしたわよね?

GM:「たしかにそうお話ししたのです。そのうえで彼らは親のすねをかじるだけのボンクラで、政治にはまったく無関心だったのです。彼らの急な変貌がひっかかって……」

ラヴィニア:バカ息子たちが、政治に関心を持つこと自体が不自然だと?

GM:「そうです。だって、国家転覆をやるとなったら、自分たちが働かないといけなくなるじゃないですか」

鉄也:……働いたら負けだと思っている!(笑)

ラヴィニア:性根が腐りすぎだろ!?(笑) 敵としてもショボそうだし!?

GM:「だからこそ、そんな大それたことをするとは思えないのですが。何か裏があるんじ

ゃないかと思います」

ラヴィニア:なるほど。いっそ本人たちを強襲しましょう。

GM:「直接情報を聞き出すおつもりなのですね」

鉄也:ギ……彼らのボンクラぶりが真実なら、彼らは囮である可能性もある。なら、ルティ本人に強襲をかける選択もあるが?

GM:「今、この国では、ラヴィニアさんよりも、ルティさんの方が信任があるのです」

ラヴィニア:だから、もっとちゃんとした証拠を掴んでからじゃないと、究極のダイアモンドプリンセスを叩くことはできないって話ね。

ポメ郎:個人的には、ピンクダイアモンドの飾りについて調べたいポメ。

GM:「実物があれば、私の組織で解析するのです」

ポメ郎:ならば、実物を確保するためにも、二代目たちを強襲するとするポメ(笑)。

ラヴィニア:じゃあ、そのためにもハルトマン・システムの力で、あの四人がどこで何をしているか、七分以内に調べてきてください。とイレーネさんに頼みましょう。

GM:すると、イレーネは三分で戻ってきました。

ラヴィニア:早っ!?(笑)

GM:イレーネは、「どうぞこちらを」と、居場所リストを渡してきます。


・大将軍の息子/エリントン:訓練場付きの自宅

・大商人の息子/ルイ:港近くの自宅

・大神官の息子/テレンス:礼拝堂

・大学者の息子/ランディ:図書館


ラヴィニア:礼拝堂が一番良さそうじゃありません?

ポメ郎:たしかに、ひとりでいそうだポメね。

ラヴィニア:それじゃあ礼拝堂にいる、大神官の息子に襲撃をかけるとしますわ。

GM:分かりました。では、礼拝堂に向かうところで、シーンを終了します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る