◆Middle01◆プリンセスの再会
一艘の帆船がゆっくりと王都ログレスの港へと入ってきた。
見事な操船で、桟橋に接岸したその船の主は悪名高きラヴィニア嬢その人。
久々の故郷への帰還に彼女は、感慨とともにタラップに足をかけ港を睥睨する。
そんなラヴィニアが目にしたものは……、
……小鳥、リス、子猫、子猿などで構成された小動物の群れであった。
GM:では、ここからはミドルフェイズに移ります。全員登場で、エルーランの王都ログレスに、ラヴィニアの乗った船が入港したところから始まります。
ゼロ:無事に着いたようで何より。
GM:ログレスはさすが王都だけあって、港は大小様々な船が行き来し、活況を呈しています。そんな中、ラヴィニアの元海賊船の帆船が桟橋に接岸しタラップがかけられます。
ラヴィニア:「ログレスよ、わたくしは帰ってきた!」
ポメ郎:なんか物騒なものをぶっ放しそうな台詞ポメ(笑)。
ラヴィニア:これはお約束というものですわ。で、誰か迎えにでも来ていないのかしら?
GM:ええ。タラップから桟橋へと降りようとするラヴィニアたちは、ラヴィニアの父とそのとなりの小動物の塊を目撃します。
一同:小動物の……塊ぃ!?
ラヴィニア:……もしかして、あの女?
GM:そのとおり。ふいに、小鳥たちがパパッと飛び立ち、子猫や子犬が少し距離を取ります。すると中から出てきたのは、究極のダイアモンドプリンセス、ルティです。あ、一話で出てきた小猿もいますよ(笑)。
鉄也:ギギッ……警戒心が強い小動物たちにあんなに慕われて……。
ゼロ:種族を超えたカリスマを感じますな。
ポメ郎:さすがは究極のダイアモンドプリンセス……ポメ(笑)。
ラヴィニア:ていうか、もはやギャグだろ(笑)。とにかくタラップを降りて挨拶ぐらいはしてやろうかしら……お久しぶりね、ルティさん。
GM:ルティはパッと華やいだ笑顔を見せて、頷きます。「本当に、よく来てくれました。ラヴィニアさん。ミナミーノ島でのご活躍は聞いていますわ」
ラヴィニア:(ぼそりと)まったく、あんたのおかげでいらぬ苦労をしたわよ。
GM:彼女は小首をかしげて「何かおっしゃりまして?」。
ラヴィニア:いえいえ、何でもありませんわ。おほほほほほほほ!
鉄也:ギッ……島流しにあったのは、自業自得でしょ。
ラヴィニア:うっさいわね。とにかく、わたくしはあんたと決着をつけるためにやってきたのですわ。なれあうつもりはありませんが、まずは出迎えに来てくれたのは礼を言うわ。
ポメ郎:いきなり敵対宣言ポメ!
GM:「そんなラヴィニア様、わたしたちお友達でしょ?」と、無垢で哀しげな瞳をしてルティは嘆きます。
ラヴィニア:その無垢な瞳がうさんくさいのよ!
GM:どーしろと!?(一同爆笑)
鉄也:とにかく言いがかりをつけたいだけじゃん!?(笑)
ラヴィニア:わたくしはこの女に婚約者を奪われているのだから、何からなにまで気に入らなくて当然。まあ、今や王子より島の方が重要ですが。
鉄也:王子の扱いがひどすぎる!?(笑)
GM:ちなみに、ラヴィニアに拒絶されたルティが涙ぐむと、猿がハンカチでちょちょっとその涙を拭いたりします。
ゼロ:芸が細かい猿ですね。
GM:「ラヴィニア、ルティ様に失礼だぞ」と、ここでリベンジ伯がかたくななラヴィニアに苦言を呈します。
ラヴィニア:あら、来てましたの影の薄いお父様。
GM:「影が薄いとは手厳しい(笑)。だが、お前に久々に会えて嬉しいのは本心からだよ。ちなみに我が家にお前の部屋はないから、帰ってこないでくれ」
ラヴィニア:ないのかよ!(一同爆笑)
ポメ郎:しかも帰宅を拒絶!?(笑)
ゼロ:あの……元々のラヴィニア様のお部屋は?
GM:「もう物置になっておるよ」
一同:ひでぇ!
鉄也:ギッ、ひどい話だが、よく考えると一話からこのお父さんは、ラヴィニアに対する愛は足りない感じだったしな。
ポメ郎:むしろルティに同情的だったポメ(笑)。
GM:「このことははっきりさせておこうと思ってな」
ラヴィニア:ひどすぎるだろっ!?(一同爆笑)
鉄也:もしや、ラヴィニアの旧悪のおかげでリベンジ伯は地味に激怒しているのでは(笑)。
ラヴィニア:な……なんのことかしら?
GM:と、ここでキシャーが「ご安心を、ラヴィニア様には王都ホテルのスイートルームを用意してあるキシャー」と彼はラヴィニアをホテルに案内します。
ラヴィニア:さすがは王都新聞の記者。手回しが良くて助かりますわ。ルティ、婚約発表の舞踏会が楽しみね、と言ってその場を去りましょう。
GM:「わたしは大切なお友達のラヴィニア様に、喜んでもらいたいだけなのに」とはかなげな表情を見せるルティ。
ラヴィニア:ふん。わたくしは必ず舞踏会であなたに勝利してあげるわ! 首を洗ってまってなさいな。
鉄也:会話がかみ合ってねぇーっ!!(爆笑)
GM:そんな感じで、至高と究極ふたりのプリンセスの再会が描かれたところで、このシーンを終了します。
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