◆Middle06◆サプライズアタック?

 恐るべき猛獣の脇をすりぬけて先を急ぐ、ラヴィニアたち。

 ブラックタイガーの生臭い息づかいを感じ、ひやりとしつつもことなきをえた。

 そしてさらに進むことしばし。ようやく辿り着いた泉であったが……。


GM:さて、みなさんはしばらく歩くとジャングルを完全に抜け、水がこんこんとわき出る泉へとたどり着きました。

ラヴィニア:あら、楽勝だったですわ。

GM:みなさんが泉に近づこうとすると、泉の両側に広がる茂みから、ガサガサという音とともに、それぞれ東と西から「ギョギョッ!」「ゴ、ゴブ!?」という声が上がります。


イラスト↓(お手数ですが下記URLをコピーして、ブラウザに入力してください。イラストを閲覧できます)

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou01/15illust03.jpg


鉄也:ギ……両方と戦闘か!? とりあえず、俺の鎧の中で巣作りをしている小鳥に注意を促す。これから危険なことになるぞ!?

一同:連れてきてたのかっ!?(爆笑)

ラヴィニア:あんた、やっぱり優しいわね。図体に似合わず(笑)。

鉄也:ギギギ……俺は優しくなんかねぇ! あと“図体に似合わず”は余計だ。

ゼロ:ともあれ、油断なく身構えましょう。


 いつ戦闘が始まってもいいように態勢を整える四人。

 緊張が高まっていく。

 しかし……。

 

GM:皆さんは戦闘を始める準備をしているわけですが……。ザザザザザッ! という音とともに茂みの中にいた、何者かの群れは一斉に逃げ出してしまいました。

一同:何ぃぃぃぃーっ!?

GM:ここで、難易度10の【感知】判定をしてください。

ゼロ:ファンブル以外成功だ。(ダイスを振る)成功。

鉄也:(ダイスを振る)9で失敗。

ラヴィニア:(ダイスを振る)12で成功。

ポメ郎:(ダイスを振る)12で成功。

GM:では、鉄也以外は分かります。東側に逃げていく群れがゴブリンに外見が似ています。

ラヴィニア:そのゴブリン、弓とか持っていたりしないでしょうね?

GM:ぱっと見なので、詳しくは分かりません。一方、西側に逃げていく者たちは魚に手足がはえた、ギルマンのように見えます。

ポメ郎:この判定、エネミー識別ではないポメね。

GM:はい。茂みが邪魔だったことと一瞬のことだったので、そこまで詳しく観察できなか

ったという扱いです。

ラヴィニア:ここで、わたくしたちが、二手に分かれて追うという死亡フラグを立てて見るのはどうでしょう?

鉄也:ギ……確かに戦力分散は死亡フラグ(笑)。

ポメ郎:急いで両方を殲滅する必要はないポメ。ひとつずつ対処しません?

ラヴィニア:えー。つまんなーい!

鉄也:ギ……面白さを判断の基準にしないでいただきたい(笑)。

ラヴィニア:いいでしょう。火力的に倒しやすいのはギルマンですわね。水属性はわたくしの火属性の魔法に弱い。先に、西側から追いましょうか。

ゼロ:まずは、敵情を視察するところでしょうか?

ラヴィニア:……ふむ。一気に倒して爽快な気分を味わいたいですが、何があるかはわかりません。ゼロの言うとおり、まずはギルマンたちの状況を探りましょうか。

GM:では、皆さんがギルマンを追って西に向かったところでシーンを終了します。

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