◆Middle05◆密やかに進め!

 四人はジャングルを黙々と進む。

 蒸し暑さと疲労が、お嬢様育ちのラヴィニアの体力を削りとっていく。

 そんな中、遠くに水音が聞こえてきた。喉の渇きを潤す泉は近いようだ。


GM:次は、ジャングルの中でトラブルに遭遇するシーンになります。皆さんが蒸し暑いジ

ャングルの中を歩いていると、少しひらけた場所に出ました。

ラヴィニア:うう、さすがに疲れましたわ……。

ゼロ:無理もありません。令嬢であるラヴィニア様には、不慣れな探索行ですから。

鉄也:ギ……俺は鎧、ほかはポメロ、サイボーグだから平気だろうがな。

ラヴィニア:なんか不公平ですわ(笑)。で、泉に着いたのかしら。

GM:まだです。しかし、水音が今いる開けた場所のさらに奥から聞こえてきます。

ポメ郎:素晴らしい。泉で冷たい水を飲みたいポメ。

GM:しかし、その前にこの場所には……黒っぽい、大きな生き物が横たわっています。ここでエネミー識別をしてみてください。

ゼロ:(ダイスを振る)13。

鉄也:(ダイスを振る)10。

ラヴィニア:(ダイスを振る)19ですわ。

GM:惜しい! でも、19では分かりません。

ラヴィニア:19なのに!?

ポメ郎:これは、ボクが呪歌判定で何とかするしかない流れポメ! 《アンプロンプチュ》を使用。19+3Dだから……(ダイスを振る)29。

GM:それなら分かります。ブラックタイガーという動物です。


ブラックタイガーイラスト↓(お手数ですが下記URLをコピーして、ブラウザに入力してください。イラストを閲覧できます)

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou01/14blacktiger.jpg


鉄也:ブラックタイガー……エビか?

GM:違います!(笑) 分類は動物、属性は火、レベル18。【物理防御力】の方が高いです。

ゼロ:けっこうレベルが高いですね。

ラヴィニア:これって、起こさないように横をすり抜けるっていう展開では……。

GM:推測通り、横をすり抜ける判定をしていただくことになります。難易度12の【器用】判定。ひとりでも失敗すると目を覚まします。失敗すると戦闘になります。

ゼロ:失敗しそうな方はフェイトを使う必要がありますな。

鉄也:後顧の憂いを絶つため、ここで倒してしまう手もあるが……。

ラヴィニア:いえ。今回は飲み水と食糧の確保を優先とします。ブラックタイガーとの戦闘は後回し。問題を片づけてから、おいおい倒しに来ることにしましょう。

GM:了解。では、抜き足差し足で通り抜けてください。

ラヴィニア:ここでフェイトを1点使用して……(ダイスを振る)クリティカル!

ポメ郎:さすがはラヴィニア様!

ラヴィニア:ふんす、と鼻息を荒くして、「早く来なさいよ!」と大声を出しましょう(笑)。

一同:やめんか!(笑)

GM:ブラックタイガーは一瞬ぴくりとしますが、再び寝息を立て始めます。では、次。

ゼロ:【器用】は9。(ダイスを振る)5。14で成功。

鉄也:【器用】は8。(ダイスを振る)3。……フェイトを1点使って振り直し。

GM:鉄也はガシャンと大きな音を立てたので、またブラックタイガーがぴくっとします。

鉄也:油を差し忘れたようだ。(ダイスを振る)9。17で成功。

ポメ郎:さて、ボクか。【器用】は5……(ダイスを振る)6。失敗……! フェイトを1点

使って振り直し!

ラヴィニア:これで失敗したら、今夜の晩ご飯はポメ郎ですからね!(笑)

GM:ポメ郎を晩ご飯にするのは、ブラックタイガーの方じゃないですかね?

ポメ郎:(ダイスを振る)7。成功。

GM:では、ブラックタイガーを乗り越え、泉に近づけたところで、シーンを終了します。

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