◆Middle04◆ラヴィニア探検隊、水源へ……

 ラヴィニアたちは、まずは水源を押さえるため森の中を進む。

 開拓中のミナミーノ島の道は険しかった。

 鬱蒼と植物が茂り、野草や倒木が道をふさいでいることもしばしばだ。

 それでも一行は、巨体の鉄也を先頭に、道を切り開くように進んでいく。


GM:では、泉を探索するシーンになります。シーンプレイヤーはゼロとしましょう。泉に向かう森の道を通り山のふもとにある泉へ進むのですが、その森というのは鬱蒼としたジャングルです。

ゼロ:突然亜熱帯になりましたね。

GM:実は、この森は島にある山を中心に広がっているのですが、その山の地熱が高いというのもあるようです。色鮮やかな鳥が飛び交い、ゴリラが近くを闊歩しています。

ラヴィニア:この島の自然環境は一体どうなっているのかしら……。

鉄也:ギ……では、俺が先頭に立とう。身体ががらんどうの俺なら険しい森もなんのその。

ラヴィニア:けっこう優しいのね。

鉄也:ギ……俺は黒騎士、優しくなどない。

ゼロ:その優しさを感じ取って、森の小鳥が鉄也様の身体の中に巣を作り始めたり、蝶が回りを飛んだりするわけですね。

鉄也:ギギギ……俺はロボット兵じゃねぇ! 蝶や小鳥の憩いの場にされている場合じゃない! 早く現代地球に戻って、ナナミを花園に連れて行くんだ!

GM:鉄也の嘆きを無視して、小鳥や蝶たちはその場を離れようとはしません。

鉄也:無視かよ!(笑) それはそうと、ラヴィニアさんはこの島を発展させたいみたいだけど、大変そうだな。ジャングルあり、ゴブリンやギルマンありで。

ゼロ:自然は厳しい。軍事的な拠点でもない。特産品は海苔ぐらい……。

ラヴィニア:……むむ。

ポメ郎:でも、昔はお城が建てられたわけだし、なにかあるかもポメ。

ラヴィニア:いいことを言いますわねポメ公。人生前向きにいきましょう!

ポメ郎:今のボクはポメロだから、ポメ生だポメ。

ラヴィニア:ポメ生……くっ、こんなネタがツボに入るとは(笑)。

GM:さて、そろそろ目的地にたどり着いても良いころなのですが、なかなか泉にたどり着けません。

ラヴィニア:どうしたのかしら、地図のとおりに進んでいますわよね?

GM:そうなのですが、ざっくりとした地図ですので精度が高いわけではありません。

ラヴィニア:ジョンーっ!!(笑)


ミナミーノ島マップ↓(お手数ですが下記URLをコピーして、ブラウザに入力してください。図版を閲覧できます)

http://www.fear.co.jp/kakuyomu_gazou01/13MAP.pdf


GM:ここで、【感知】判定をしてください。難易度は15です。

ゼロ:【感知】ならば、おまかせを。

GM:この判定にひとりでも成功すれば、少し迷っただけで、目的地に到着できます。全員が失敗した場合はMPロスを受けるので注意してください。

鉄也:失敗すると余計な精神を(ダイスを振る)11で失敗。

ゼロ:8スタートで……(ダイスを振る)出目が10。18で成功。

ラヴィニア:さすがゼロですわね。

ゼロ:仕事ですから。

GM:鳥に気を取られている鎧を尻目に、ゼロが先導していきます。

ゼロ:私はAR(拡張現実)で島の地図を出して、GPSで位置を確認。逆算してルートを決めます。だが、このARは私にしか見えないのでありました(笑)。

鉄也:元いた世界よりゼロさんのいた世界は未来だから、俺からしても、何が起きているかがかろうじてわかるぐらいだろうな。

ラヴィニア:文明の波が『アリアンロッド』に押し寄せて来てますわね(笑)。

GM:では、皆さんが正しいルートを確認し、移動を再開したところでシーンを終了します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る