浮腫と体重管理

 浮腫むくみも妊娠中に私を悩ませたことの一つです。


 足が象のようにぱんぱんに膨らみます。足首がなくなるとか、そんなもんじゃありません。足の甲までぱんぱんにコッペパンのように膨らみ、ひどいときには歩くたびにバインバインと揺れて響く感触が走るのでした。


 これは女性として特に落ち込みました。

 ただでさえ太りやすいので、太りたくないという強迫観念のようなものを持っていましたから、象の足に抱く嫌悪感は相当なものでした。


 最初の妊娠のとき、お腹が大きくなってきた頃に一度なりました。そして産後すぐもひどかったです。ベッドに寝ていることが多かったせいでしょうか。退院すると快方にむかいました。


 二度目の妊娠のときは、油断すると出てくる感じでした。塩分の多い食事が続くともう駄目です。濃い味付けが好きなので、この食事制限は辛かったですね。

 高血圧の人が塩分を控える辛さを初めて疑似体験した気分でした。

 調味料としてレモン汁を使ったり、ルイボスティーを飲んだり、色々試しました。いったんむくんでしまうと、私の場合、足を高くして寝るときに足首が軋んで痛いのであまりよく眠れません。なので、普段からまめにちょっと足を上にして寝ています。


 産婦人科の検診でも、足を押して浮腫がないかチェックされました。そのたびにどぎまぎしたものです。

 二度目の妊娠後期には浮腫対策として、産婦人科から漢方の柴苓湯さいれいとうを処方されました。


 これは恐らく、妊娠中に太りすぎたことで出やすくなったという面もあると思います。

 最初の産婦人科医はおおらかで、いくら体重が増加しても何も言いませんでした。それに甘んじていた私はトータルで16kg増加していたんです。これは太りすぎですね。

 二度目の妊娠のときにお世話になった産婦人科医は女性ですが、この方はちょっと手厳しい。何度も「体重管理してください」とやんわり叱られました。

 つわりがおさまったとき、お腹が大きくなってきて運動量が減る時期、そして妊娠後期にお腹が下がって胃を圧迫するのが軽くなる時期、このあたりは要注意ですよ。なんだか空気を吸っていても太るような気さえします……。

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