第8話 星

夜空を見ていたら

間抜けな星が降ってきた

笑っちゃうよ

空には月だけが残り

あとには何もない


お~い、そこの人

間抜けな星を拾っておくれ

びっくりしたよ

月が大声で話しかけている

この僕に


足元は星だらけ

まるで金平糖のように

転がっている

どうやって拾えばいいか

この大量の星を


その時突然現れた

救世主は風船売りのおじさん

風船を膨らまし

一つ一つの星につけ

空に向かって飛ばすんだ


ちゃんと帰れる?

大丈夫、ナビだってついている

最近の風船は大したもんだよ

おバカな星より

よっぽどマシさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る