第6話 夜の静寂(しじま)
それは静かな夜でした
僕は一人でお留守番
雨がサラサラ降っている
けれど静かな夜でした
犬も人も寝静まり
灯りも消えた家の中
外にはぽつんと街灯の
小さな灯りがあるばかり
だあれも通らぬ本通り
時々シャーっと音がする
車が雨を切り裂いて
静かな夜に行き過ぎる
僕はベッドで祈ります
一人でいるのは怖いから
誰か帰ってきて欲しい
ママなら一番嬉しいな
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