第7話 川

今日 死んだはずの爺ちゃんに会った。

いや・・正確には、「死んだはずの爺ちゃんらしき人を見かけた」だ。

寝てるとベッドから、だらりとぶら下がった自分の片手に冷たい感触があった。

見てみると水で、どうも川らしきものに手が浸かってるようだった。

ちょっと驚き、見てみると向こう岸にそれらしき人がいた。

ただ おぼろげに見えたので断言はできない。

そして俺は思った。「これが三途の川か・・」と。


川自体は浅く渡ってしまえそうだった。

だが・・何故か渡らなかった。

夢か現かは分からない。だが水の冷たい感触は残っていた。

そしてまた眠りについた。

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