結婚の魅力〜寂しさは半分、喜びは二倍

 結婚の魅力というのは、二人だと一人よりも、何かと安心なこと。特に、実家に頼れない人が苦労の時代を過ごし、早く結婚して幸せになるのを見ると、いつまでも実家に頼ることができる女性は、それだけで自分自身の幸せを逃している、と俺は思います。


 親が亡くなった後に、一人で生きる孤独を埋めるのは、仕事と趣味しかないとは思いませんか。


 早いうちからそのことを見据え、というものを過大評価しない。まだまだいける、と思っていたら、とっくに”いき遅れになっている”というのが世の常です。かなりグサリとくる言葉だとは思います。


 独身女性であれば、不愉快だから、もう二度と会いたくない、と思うはず。でも、自分が思うよりも、人は正直で残酷です。その事実に目を瞑っていると、親が亡くなったり、自分が健康を害したりした時に、アリとキリギリスのように後悔する、と俺は思います。だからあえて言います。年取って、親が死んで、完全な孤独が来て、自分も病気になるかもしれないのに、一人でいいの?と。かなり寂しいですよ。社会から隔絶されますよ。


 実際、自分が相談を受けた中には、もう無理、という年齢になってから、実は急に結婚したくなった、という人が多いんです。誰か釣り合う人はいないか、と探そうにも、これまで結婚できる機会があっても断ってきた頑なな人達は、これまで、お見合いであった話の最低な条件でも、結婚を決める覚悟でないと、相手がいないです。40歳を超えてしまうと、それさえもないことが多い。


 安心して暮らせる経済力が男性に足りない場合は、男性が女性の家事や子育てをできるだけサポートすることが、結婚の鉄則。


 女性を働きに出さねばならないのは、実のところサムライ男子にとっては屈辱ではあっても、経済的理由以外に、自己実現したい女性もいるので、その場合は、妻のやりたいことを認めるしかない。それを認めない、となれば、それも結婚生活が破綻する原因になる。そもそも、そういう理由で結婚しない人がいる。自分の夢を追いかけている女性。


 前述の人もそうでしたが、そういう人は、夢が潰えた時、全て失い、慰めてくれるのは猫だけ、というように、孤独な人生を選択することになる。


 別にそれでも、自分が満足して、楽しい、充実していれば、いい。問題なのは、外部から何もサポートや刺激が入らない状況で、自分がその安定した気持ちを保てない場合です。誰かがいれば、こんなことにはならなかった、ということが起こることもある。でも逆に、百年の不作のいがみ合う結婚であれば、別れてむしろ平穏無事を取り戻した、と、喜ぶ人も少なくないので、微妙なところなんですが。


 男性の本音は、妻には家庭に支障をきたさない範囲で、働いたり、夢を実現させて欲しい、ということ。自分の稼ぎを超えるような無理を求められたら、夢を実現させてあげられない、俺にはこの子を幸せにしてあげるのは無理、となります。


 男性も自分も当たり前に、自分の身の回りのことを、妻がいなくとも困らないくらいすべてこなせるように、結婚前に家を出て、一人暮らしくらいは経験するべき、と俺は思ってます。そうすると、母親依存が直接、妻依存にシフトしただけ、という、マザコン傾向による結婚生活の破綻を防げる。


 一人暮らししたことのある男性の方が、家事をこなしてくれる女性のありがたみがよくわかります。サムライ男子と見込んだ男性が、実は単なる何もできない、マザコンで、我儘わがままな暴君だった、ということがないように、女性は、しっかり見極めるのが正解です。


 

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