北風と太陽と女神
落果 聖(しの)
北風と太陽と女神
北風と太陽はどちらが旅人の上着を脱がせる事ができるか争っていました。
北風は風で上着を吹き飛ばそうとしましたが、旅人は上着を脱ぎませんでした。
太陽はかんかん照りにして温度を上げましたが、それでも旅人は上着を脱ぎませんでした。
これでは勝負がつかないと困り果てているところに女神が来ました。
女神は北風と太陽から事情を聞くとこう言いました。
「それなら私が旅人にどちらの時の方がきつかったかを聞いてきますので、それで勝敗を決めましょう」
女神は地上に降りると旅人に近づきました。
するとどうでしょう。
旅人は上着を脱いだのです。
しかも旅人はその下になにも着てはいなかったのです。
そう、変態である旅人は風が吹こうと、熱かろうと、美人以外の前で脱ぐわけにはいかなかったのです。
北風と太陽と女神 落果 聖(しの) @shinonono
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます