5.桐木門の怪異




<ごおごおごお>


<ごおごおごお>


<ごおごおごお>



何故災いを成す。



<ごおごおごお>


<ごおごおごお>



何故か。

人か、心か。



<ごおごおごお>


<ごおごおごお>


さぞ熱かろう。

では

それこそがお前の救いなのだ。



パチンと、炭の爆ぜる音がした。





--------------------


たいまつに火が点されます


上手から“高僧”が中央へ向かいます。

中央で錫杖を高くかかげゆっくりと台詞は発します。


同時に下手から“桐木門の怪異”が中央へ向かいます。

“高僧”の前にうずくまるようにします。


台詞が終わると、舞台の明かりが消えます。

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