4.回想
「ええ、えぇ、悲しゅうございます、はい、ええ、とても、とても」
六月二十二日のこと、
頭部を強く殴打され死亡した高場甚五郎が自宅で発見された。
妻の高場ツネはその遺体の傍らで、煙草を喫していたという。
高場ツネに怪我はなく、ただ着物は甚五郎の血にまみれていた。
甚五郎の死について多くを尋ねられたツネであったが、
それにひとつとして答えることはなく、ただ夫の死を悲しむばかりであった。
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これでこの物語はおしまいです。
舞台に明かりがつきます。
緞帳 ー柳居橋の怪異ー 順番 @jyunban
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