靄
風の奥に時を見る
流れる水面と白いコップ
誰かを探したまま何も無い場所を握りつぶす
どこを見てもあなたしかいない
雲に飛び込んでも怪我ひとつない
ここはどこなのか尋ねてもわたしひとり
足元だけが何かを伝えようとしている
耳鳴りは背骨を伝って足音と喧嘩をする
鼻の奥がつんと痛む
口は約立たずのままつぐまれて
瞳は風を見ている
あなたはそこにいるの
ばりばりとからだをひきはがしたその先は
しらない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます