第37話 退院明け

 実は、今月頭から、つい昨日まで入院していました。

理由は語れませんが、まさかの20日間の入院。入院中に1話更新しましたが、ストックしていたものを書き起こしただけなので、今回から再び現在軸に戻ります。


入院中はもちろん禁煙。1週間以上もの間禁煙したことはなかったので、正直、入院のストレスも相まって、負のスパイラルだった。


何とか退院を果たし、我がホームタウン『池袋』へ帰ってきたわけだが、まずする事と言ったら当然『喫煙』である。


いつもの中池袋公園に行くまで待てずに、東口の駅前喫煙所でまずは一服。

ついこの間まで毎日のように吸っていたはずなのに、何処となく違和感があった。

いや、違和感と言うより『アウェー感』と言った方がいいだろう。

まるで、初めて喫煙所に来て煙草を吸った日みたいだった。

生活習慣の一部とまでなって、言い過ぎかもしれないけれど、それこそ『息をするように』煙草を吸っていたはずなのに、今は何となくぎこちない気がする。


1ヵ月近く吸わないでいると、こんな風になるのか…


というか、「1か月近く吸わないでいられたのなら、そのまま禁煙しろよ」

などという声が聞こえてきそうだが、そんなのは自分が一番よく理解している。

吸った瞬間に自分に突っ込みを入れてある。


煙草を吸い、煙が肺に流れていく。ニコチンとタールが体に取り込まれていく、この感覚。入院中、これだけは考えない日は無かった。

煙草や、パイプ、煙管、葉巻のサイトやブログを徘徊していた入院生活。

退院したら、何を吸おうか、新しく海外の煙草を委託で買ってみようか。

など、夢は広がるばかりだった。


が、やはり、手元にあるのは「echo」だ。

手っ取り早く、コンビニで安上がりに買える、最近1番のお気に入り。


20日ぶりでも、ヤニクラはしなかった。

数日ぶりに煙草を吸ったりすると、その間に体から抜けていたニコチンが急に接種されることで、血管収縮と、一酸化酸素によって血流不足が起き、結果、酸素不足で『ぼー』っとする。これがヤニクラの仕組みなのだが…


なぜ、ヤニクラが起きなかったんだろう?

その辺は詳しくはないのだが、もしかすると、今のタール数に耐性が付いてきているのだろうか?

いや、この場合『慣れ』『鈍く』かな…


これ以上の物となると、随分吸える物が限られてくるんだが。

ここは踏ん張り時かもしれない(どう踏ん張るのか、全く意味が分からないが)


安易にタール数は上げない方がいいのは間違いないだろう。


どうにもあやふやな発言だが、専門家でもなければ、詳しく調べているわけでもなく、喫煙歴の浅い俺からすると、喫煙はまだまだ奥の深い趣味なのだ。


その趣味と、こんなにも長い間離れていたのは初めての経験だった。


飽きが来ているわけでもないのに、出来ない。

それがここまで辛いとは…


そうと決まれば、今日、これからする事も決まりだ。


ラウンド〇ンに行って、鉄〇7をやろう。

趣味は、できる時にしないと返ってストレスの原因になりかねんからな。


そうして、入院時の荷物を再び担ぎ、コインロッカーに荷物を預けて、俺はサンシャイン方面へと向かった。



今日の喫煙所教訓【趣味は、やれる時にやるべき】

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