第9話 魔王からの刺客だと!? 発進の許可を求む! ダメだ!!
「ここか‥‥‥。随分と壁ばかりだな。」
私は魔王軍直属の部下、デュラハン。
魔王様から最近異常なまでに同士達を討っている者達を討伐してほしいと命を承けたのでこの場所へとやってきたのだ。
「王蛇やヘルデーモンボアを倒す実力のある者なら相当金がかかる豪華な家に住んでいると思ったのだが‥‥‥。」
デュラハンは壁を登ろうと壁に手をつける。
『ジリリリリリリ!!!』
「な、なんだ!?」
やかましい音があたり一面に響いた。
「ソナー反応あり。敵陰と思われる熱源を感知。」
「第一戦闘配備!!」
「新しい新兵器を試したい。陸戦部隊は例のあれで発進せよ!」
「「「了解!」」」
「ふう、驚かせてくれるな。だがこんなこけおどしでは私は止められないな。」
デュラハンは登るのがもどかしくなり壁を壊そうと大きく手を振り上げたその時。
「爆発するぞー!!」
「突撃ー!!」
「我々は攻撃を開始する!!」
日本兵達は壁を突き破り戦車にのって攻撃してきたのだ。
「なんだ!?こんなに人数が多いとは聞いていないぞ!!」
情報は魔王様から聞いたものなので嘘とは思えないが‥‥‥。
「‥‥私をあまり舐めるないほうがよいぞ?」
私は一騎当千の首無し男と呼ばれた男だ。
こいつらなど我が魔剣の前では紙も同然だ!
「ふん!!」
私の魔剣は敵が乗るデカブツに当たり切り裂く『バキッ!』‥‥‥?
なんだ今の音は‥‥?敵の装甲を破壊した音なのか?その割には軽い音立ったような‥‥。
私は愛剣へと視線を向けた。
美しく禍々しい輝きを帯びていた相棒の光は半分の姿で弱々しく今にも消えそうだった。
その姿は相棒の死を意味していた。
「‥‥‥おのれ、おのれ、おのれ、おのれー!!!」
相棒を殺した奴らが憎い、全てを破壊したい!!
「うおおあああ!!あああぐふっ!!!」
俺はデカブツから発射された何かに貫かれ無様に倒れた。それも一撃で。
「くっそ‥‥‥。そんなバカな話があるか‥‥‥。」
私の意識は次第に遠ざかっていき消えていく‥‥。こいつら一体‥‥‥。
「目標の沈黙を確認した、任務完了。
拠点に帰還します。」
「「了解!」」
その頃女神は‥‥‥。
「うえっぷ‥‥‥死ぬ‥‥‥‥。」
異世界転生の術のために消費したMPを回復するためにポーションを飲んだのだが‥‥‥。
これが予想以上に不味かった。
ともあれ日本兵達の
「もう、しばらく召喚は使いたくない‥‥‥。」
女神は死んだ。
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