第4話 ギルドに突入する! ダメだ! 了解!
「いらっしゃいませ、ギルド館にようこそ!」
私の必死の願いも届かずこいつらはギルド館にたどり着いてしまった。
「このチラシを見たのだが。」
「「「標的を確認した。」」」
「えっ、えーっと?皆さまギルド加入希望ですか?」
「「了解!!」」
「ひぃっ!」
もう受付嬢さんはもう涙目。
「でっ、では‥‥‥ギルドチームのネーム登録をしますので、ご希望の名前はありますか?」
「大日本帝国異界調査軍で頼む。」
即答である。
「は、はい。ではギルド登録は完了です。
貴方のギルドランクはDとなります。ランクはあちらにある掲示板からクエストをこなしていくごとに上昇していきます。今日から頑張って参りましょう!では!!」
彼女は受付を終えるとダッシュで奥に行ってしまった。‥‥なんと言うかごめん。
「おい、自称女神!」
「誰が自称女神だ!ごらぁ!!」
私は自称でもなんでもなく本物の女神だっつーの!
「では女神(仮)!ギルドランクとクエストやらがよくわからないので説明しろ!」
「わかってなかったんかーーい!!!」
私の渾身のツッコミがギルド内に炸裂し、ギルド職員の方々や他のギルドの方々がこちらをガン見する。
なんかすいません。
「この紙の‥‥クエスト?とやらを頼む。」
「え?でもこれ‥‥‥ギルドランクSはないとクリア出来ないと言われている討伐クエストですが‥‥。」
「「我々日本国民はそんな軟弱者ではない!」」
「ひぃぃぃ!わっわかりましたよ~。」
「お前ら何受付嬢を脅してんだー!!」
こいつら私が目を離すとろくなことをしないな本当に!!私の役目はこいつらの抑制なのだろう。皆をこいつらから守るこれが私の、女神としての役目なんだわ!
自信を付けたところでふと気付いた。
受付嬢の人クエストランクS級って言ってなかった?
「あはははは~‥‥‥私の女神人生、終わりました。」
女神は死にました。
その後‥‥。
一度ギルドハウスから離れ、アホのこいつらに丁寧に説明することになった。
「かくかくしかじかでーー。」
そいつらは色んなことをわかっていなかったので説明してあげた。本来女神の口から説明してもらえるなんて素晴らしいことなのになー。
「なるほど、大体わかった。
つまりこのクエストやらをこなすことでギルドの位が上がっていき大日本帝国の名声が広まっていくと言うわけだな。
この世界に来たメリットがようやく見つかった。」
「?ま、まあ?だいたいそういうわけだから頑張らないといけないのよ。
‥‥‥そう言えばあなた達が受けたクエストってどんなの?」
「これのことか?」
そう言って奴が見せたのは‥‥‥。
クエスト
ヘルデーモンボアの討伐
対象のLv 569
最低必要人員 1000人
報酬 1000000G
場所 闇の草原
頼む、ギルドの強い方!!
あいつを倒してくれ!あいつを倒さないと俺たちの村はもうおしまいだ!!
どうか、どうかお願いします!!!
──────────────────
「‥‥‥なんて‥‥‥なんて重いクエストを選んだんだ!!」
これ絶対こいつらじゃ無理だって!!
強い人達に任せたほうが絶対いいよ!!
「あはははは‥‥‥終わった。」
女神はその日、精神的に死んだ。
「我々、日本国民は獣などには負けない!
日本帝国の名声のため!命を捧げよ!!」
「「了解!!」」
「これより豚狩りを開始する!!」
「「皆殺しだぁぁぁぁぁ!!」」
◆結論
日本兵士達、ギルドに入る。
初日から受付嬢をびびらせると言うチンピラっぷり。そのうち王国兵士に取り調べされそうで怖い‥‥。
なんかヤバそうなクエストを受けることになってしまったし、大丈夫かな‥‥‥。
まあ‥‥心配するだけ無駄かもしれないけど‥‥
by 女神
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