第2話 モンスター発見、皆殺しだ! 了解!

私が泣きじゃくっていると他の神が様子を見に来たので恥ずかしくなって天界から地上に降りた。


とりあえず様子を見るとのことでこいつらも居る。


「新大陸発見!」「どこの領土かは不明!」

「探索の許可を求む!」「ダメだ!」「了解!」「ダメだ!」「ダメだ!」「了解!」

「許可する!」「行ってこい!」


「勝手にどこかに行かないで!!」


うろちょろされたら何をするかたまったもんじゃない!


「いい?ここは異世界なの!危険がいっぱいなの!ここら辺だってモンスターがーー」


「謎の生命体を発見!捕獲する!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」「了解!」


(兵士達は獲物を見つけました。)


「話聞けよお前ら!!」

女神の威厳が台無しじゃない!




兵士達が狙うは、ここの主であろう大きな、大きな長い体を持った蛇。


「!!!蛇王キングスネーク!!?

何故巨神級のモンスターが!?」


あり得ない、あり得ないのだ。本来このデカブツは魔界領土に住み着く魔物であり、人類領土であるここグランドフラセントにはしない生き物なのだ。


◆女神は上位の神から加護ギフトを受けとることができる。加護ギフトを使えば人間が使える最上位スキルさえ使えるのだ。


第十三女神からギフトを貰い、大蛇を鑑定する。



 蛇王キングスネーク

――――――――――――――

Lv201  ◇上位個体


種族 蛇


HP600000


◆攻撃スキル

王の一撃

毒牙の牙

消化液

かみつく


―――――――――――――


膝から崩れ落ちる。


‥‥‥Lv201。物語後半の敵じゃない。

こんな奴に今のままじゃ勝てるはずがない。


「おい、女神(仮)少し下がれ。巻き込まれるぞ」


「巻き込まれる?そんなものじゃないわ!

あれは巨神級のモンスター。あれと対等に渡り合えるわけないわ!一方的にやられるだけよ!!」


情けない、女神として勇者を導かないといけないのに、こんな所で終わらせてしまうなんて‥‥。


「ごめんない‥‥。私が貴方達を巻き込んだせいでこんなことになってしまって‥‥。」


重い足に鞭を打ち立ち上がる。

女神として人類の希望を守らなければならない。それが指名であり、あの日に誓ったのだから。


「ここは、私が食い止める。貴方達は天界に戻りなさい。多分私の同級生が面倒を見てくれるわ。だから私の代わりに世界を救ってね。」


神の掟リミッターチェインを解放し、神意を開放する。この状態になれば本来の力が解放され、一時的に無敵になれる。が、反動も多く、安全のため三分だけしか使えないのだ。


「行くわよ!!はあぁぁぁぁぁうげっ!!?」


兵士に首の裾を捕まれ首が閉まった。

こいつは何を考えてるのかさっぱり分からない。理解出来ない。


「!!どうして!!?」


「言っただろ?さっさと後ろに下がれ。巻き込まれる。」 


「だから何が!?」


するぞー!!!」


‥‥‥‥爆発?


「きゃあーーー!!!!!」


兵士は手榴弾を使って蛇王の身体をこなごなに吹き飛ばした。

大きな蛇王の肉片はあたり一面に散らばり生命活動を停止させる。


「だから言っただろう?前に出ていれば爆発に巻き込まれるところだったぞ?もう少し周りを見たらどうなんだ?」


「「我々の勝利だ!万歳!!!」」



「‥‥貴方達は一体何者なの?」


「我々は神であられる天皇陛下の配下である、勇魂を持つ大日本帝国の兵士だ。こんな蛇などに屈することはない!」



◆リザルト

沼地の王、ジャイアントスネークは日本兵士によって討伐された。


死亡原因 爆死


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