第15話

翔との関係が元に戻ってから、私の中で翔は確実に特別な存在になっていた。


連絡を取り合うようになり、最初は毎日のようにラインをしていたが、私は自分にセーブをかけるようになった。これ以上仲良くしていたらまた翔の事を勘違いしてしまう気がした。それでも、学校が休みで地元に戻ってきた時は連絡をくれるし、私も用もないのにラインを送ってしまう。


誰のものにもなって欲しくない 、このままの距離がいい、私達は友達のままが一番良い、そう自分に言い聞かせる。それでも、心のどこかでもっと特別な関係になれたらと思う度にその気持ちをかき消した。

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