第11話

休み時間に寝るってのは意外と疲れが取れてよかった


頭がスッキリして授業の内容がスッと頭に入ってくる


学校が終わって

みんなが帰った後

何故か教室の真ん中に立って

ぼーっと外を眺めていた


突然背後から教室のドアが開く音が聞こえてきて振り向く

ドアの所に立っていたのは真中くんで

彼は私に近づいてきて

近くの机の上に足を組んで座った


「麗華」


突然名前を呼ばれて驚く


「名前くらいは覚えてやった」


その言葉を聞いて微笑みが溢れる

心臓が早くなって

叫びたい気分だった


教室の窓を勢いよく開け

「やったー!」と叫ぶ


それからクルッと振り返り

真中くんの前まで行くと

彼の唇に自分の唇を重ねた


彼は無表情のまま何も言わない


怒らせちゃったかな?と思い

「ごめん、なんか、したくなっちゃって…」

と謝る


すると彼は立ち上がる

私よりも高い身長

思いっきり見下ろされる


すると今までて一番意地悪な顔して

「そうだよ。そうやって、やりたい事やればいい。真似っこなんかやってないで、もっと、もっと、暴れろよ」


最後だけ耳元で低い声で言われる

ゾクゾクっとして

顔が熱くなる


彼はそんな私の目を見て教室から出て行く


私はそのまま床に座り込んだ

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