第8話 平凡_7
母親とは結局別居と言う形を取った
そしてもう約4ヶ月は経ったと思う、あの時はまだ高一だったし
だからって2度と会えないと言う訳でもなくて
月に二三度はお互いの休みが合えばお出かけしたりしている
勿論、父親無しでの……ね
それからと言うもの、僕の平凡は変わりなくて
敢えて言うなら進級して後輩が出来た事と
部活の部長と委員会の副委員長になって
授業に何とか着いていって多忙な日々を送ってるくらいだ
いつも通りに学校へ行って
一年の時よりうるさくなったクラスで授業を受けて
総合の授業で進路の事を耳が痛い程言われて
月金は人間性を疑う家庭科教師の授業を受けて
………最早僕の癒しと言ったら部活と
得意な世界史の授業だけじゃないか????
少なからず、僕のストレスは高一の時より増している様な気がする
ストレスの発散と受ける数値が一定してない
天秤にかければきっとストレスがガタンと下へ落ちるだろう
あれなら前のクラスの方が良かった
怒られる事は中学の頃からなれっこだけど……
(勿論僕はなにもしてない。怒られるのはクラス単位。つまり大体の人達。)
先生の怒り方がストレスを溜める
怒られて、文句を言うクラスメイトの言葉がストレスを溜める
明らかに君達が悪いのに、何で正当化してるんだ
先生だって、何であんな言い方しか出来ないんだ
僕の感性が間違ってるならそれまでなんだろうけど…
………「おかしいよ」
おかしい
何か違う
それはこの小さな一角の事だけじゃない
メディアだって、社会だって、お偉いだって
大切な人が死んだから楽しんじゃいけないって?なら悲観にくれろとでも?
馬鹿を言うなよ、泣いてそれ以上に何になるんだ
そんな事してても時間は流れるんだぞ、時間は有限なんだぞ
いつもの通りの日々に戻ろうとしてるんだから、お前らにとっては何も関係ないだろ
お偉いだって、自分達の組織の中で対立する暇があるなら
頼むから世でブラック企業で働いてる奴等をどうにかしてやれよ
決める事はさっさと決めやがれよ
もっと、色んな人間に対して優しい社会を作れよ
オタクだからとか、同性愛は変とか、結婚しないと駄目とかそんなくだらない暗黙の了解みたいなものさえひっくり返すみたいな、そんな社会を作って欲しいんだよ
全員が当たり前に、勉強を受ける事が出来て、母親と父親が居て
離婚とか無くて、ちゃんとした愛を受けれて、誰もが平等に仕事が持てて
差別なんて無くて、人を吊り上げて馬鹿にする様な事は起きなくて
過酷な労働なんて無くて、ちゃんと生きるのに苦しく無い
誰に対しても優しい社会があればきっと困る人だって、自分の事を自分で殺す様な人は少なくなる筈なんだと思う
これは僕が思っている事だから、たかが子供の夢妄言だから
万人には通用しないし、+的なところに-は付き物だから
理解はされないだろうけど
この社会を「おかしい」「違う」って思う人は少なく無いんだ
現実的思想論 月影白堊 @kuromuABCD0928
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。現実的思想論の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます