第3話 平凡_2

雨が降ったり止んだりを繰り返す水曜日


僕の居る学校にはカップルが多い

クラスに絶対一組は居ると言っても過言では無かった

コイツらが居れば将来少子高齢は

何とかなるんじゃ無いかと時々思う位だ


勿論、恋や恋愛に一切興味の無い僕は

将来的子供の増加は他力本願である

「どうせ結婚なんてしなくても他の誰かが

結婚して子供でも産むだろ」と言う真面目な大人からすれば

社会不適合子の思考を持っている


_まぁ…恋人なんて嫌いだけどね


妬みとかから来るものじゃない

ただ普通に、単に嫌いなだけ

特に学校を恋人の憩の場と思い込む

ニューロンの働きが残念な恋人達が嫌いなんだ

イチャイチャするなら校外でやってくれ


そう思うと紀元前に生きていた人間達には本当に同意する

『ヨハネの黙示録』になんて

男をたぶらかす女を硫黄と轟火に投げ入れ

罰を受けさせた、と言う文章があったり

普通に神話でも恋人達を良いとは思わないものだってある

これを僕は昔もそんな事を思う人達が居たと思ってる


何でだろうね?

僕は人の温もりとか施しを受けたくないと

思っている人間だから

キスをしたり、しっかり手を繋いでいないと

愛を確認出来ない事がちっぽけに思えてくるよ


結局、人は死ぬとき一人なのにね

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