3 邪魔者にどう対処するか
ドロシーはマフィアの幹部達の、邪魔者にどう対処するか、という会議の場にいた。最近やって来たよそ者が何の挨拶もなく商売を始め、しかもこちらを追い出そうと画策している。こちらのシマで我が物顔に挑発行為を行う彼に、分不相応をどう思い知らせてやるか。
メダルによる秘術で彼女は完全にその状況に馴染んでいる。古くからの信頼できる仲間みたいに、下っ端から大ボスの爺さんまでもが彼女を扱う。まず警告としてやつのベッドの上に豚の首を配置したほうがいい、とクレイジー・バーニーが言った。それでやつはビビって、これ以上俺たちに逆らおうなんざ思わないはずさ。葉巻の煙を吐きながら、過激派のスモーキー・ジェリーが手ぬるいと批判した。野郎が道を歩いてるところに車で乗り付けて蜂の巣にしてやれ。
ボスは黙って部下たちの話を聞いていたが、ドロシーに「お前はどうだ? どう思う?」と厳かに聞いた。ドロシーは、路地に連れ込んで若いのに袋叩きにさせるくらいが丁度いいのではないか、と提案した。
テーブルの下に竜の気配がした。座ったままでドロシーは発砲し、黒い血が流れてくるのを確認して、部屋を出た。
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