電卓
「よし!カナブン達を
拾うぞ!」
シャッダ装甲車は速度を上げる、コゲードは素早く避ける
『穴堀』はシャッダの樹が巻き付いたスコップでコゲードを次々と倒してカナブンを守っている
シャッダ装甲車が二人の傍を高速で通り過ぎる
『穴堀』はスコップを装甲車を包むシャッダの隙間に差し込む、片手でカナブンを掴んで持ち上げる、カナブンを先にシャッダ装甲車に押し込んで、自身も乗り込む
二人が乗り込むと同時にランチラックはシャッダの隙間を閉じた
「とりあえずこれでコゲードの攻撃は防げるが…コゲードを引き連れたままゲゴードがいる場所に向かうべきか…そうすると、ゲゴード捕獲の業務は困難となる…あっ、アギジャ博士が引き返してくるぞ!なっちゃん少し右に席を
移動してくれ」
さすがの夏田古文時は疑問を口にせずに席を少し移動した
と
「引き返すのは僕が最も
得意です」
アギジャ博士が突然、夏田古文時の右に出現した
夏田古文時
「いつの間にアギジャ博士、この装甲車に
乗り込んだのですか?」
「僕のユタージンアイテムは
この電卓です、計算によるユタージン能力発動なのですよ、そのなかで最も得意なのが
引き算です、電卓の引き算によって僕はもとの場所に
引き返したのです」
「なるほど、アギジャ博士は先程この場所から飛び出しましたね!移動した距離を引き算して瞬間移動
したのですね!」
「さすがSNSスーパーナチュラルサラリーマン夏田古文時さん!素早い理解で助かります、例えば、足算なら、瞬間移動する先の状況がどうなっているか、事前に調査する必要があるのです、何の調査もせずに足算すると、瞬間移動先に岩などあったら僕は岩と一緒に爆発するはずです、瞬時に同じ空間にそれなりの質量がある物体が同時に存在すると爆発するのですよ、それで僕は先程飛び出して周囲を調査して
いたのですよ」
「しかしアギジャ博士、アギジャ博士が装甲車を飛び出したこの場所に、ちょうどシャッダ装甲車が回り込んだ
これは?」
「ランチラック、ランちゃんですよ、彼はずっと僕の思考を追うことによって、僕の移動の軌跡を把握していた、僕の思考を読んでいたランちゃんは僕のユタージンアイテムの電卓について熟知していたので、僕が装甲車を飛び出した場所に、僕が引き返すぞと思った思考を読んでシャッダ装甲車を
移動したのですよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます