ドンララ






すると『穴堀』はとても驚いて


「幾つものことを同時に行っていたってえのかランちゃんは?

俺は戦いの場数じゃ誰にも負けねえが、ユタージンアイテムだけじゃなくて、思考を読む能力があり、しかも宇宙植物を2台操縦しながら、同時に思考を読んでいた?

恐っとろしい少年だぜ」


『穴堀』は

ドンララと名乗った、熊のようなドンララの背後から痩せたリスのような少年が出てきてランチラックに抱きついた


高校生となったカナブンは中学生当時から背が伸びていない


すらりと長身となった高校生ランチラックに抱きついているカナブンは、ベンジャミンの樹にすがり付いたカナブンのようである


カナブンの頭を撫でながらランチラックは思考会話でカナブンと懐かしい想いを共有しているようである


「うっひゃー、思考を読むどころか、思考会話さえできんのか、しかもそれはユタージン能力とは別種の領域ときたもんだ

すっげー」


夏田古文時が


「ドンララさんも、ランチラックの時空間に関する情報を、この短時間で察知するなんて、ただのユタージンじゃ

ありませんね」


「ところで……カナブンの

ユタージンアイテムは?」


アギジャ博士が尋ねた


慌てて『穴堀』ドンララは


「おいおい、コゲードは高等宇宙植物だろ?思考を読まれるぞ?各々のユタージンアイテムについての

会話は危険だと……」


「後ろの装甲車に乗っているユターシャは、サンシンの音でコゲードの能力を無効にしています、だからユタージンアイテムについての会話は

読まれません」


夏田古文時が知らせた


「ユターシャ!あのユターシャか?幼少の頃にユタージンを開花させ、ユタージン研究会により、ユタージン第一号者の認定を承った

あのユターシャか?」


「そのユターシャですよ」


「たあ、たまげた、つうことは、ゲゴード捕獲という今回の業務は、おっそろしく難儀な業務

なんだろさいね」


「なんだろさいね」


「なんだろさいね」


「なんだろさいね」


「なんだろさいね」


「なんだろさいね」


シャッダ装甲車内部でしばらく(なんだろさいね)が流行った






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