海に囲まれた常春の「しろたえの島」、雪獅子を奉る巫女たちの護る「いつくしの嶺」。遠く離れた異なる二つの土地を象徴するのは、織りと染めの文化です。美しく、繊細に織り上げられたアジア風世界で繰り広げられる愛憎ーー。時空を超えて紡がれる藤世と四詩の想いは、この世を安寧に導くのでしょうか。固唾を飲んで、見守っています。
幻想的な和風ファンタジーで、独特の雰囲気があります。大人向けの御伽話のようです。