第4話
あの後神崎くんは友達を見つけ、最寄り駅からは別々で登校することになった。私はいつも通り1人でのんびりと歩いているが、1人で登校することは嫌いではない。気を使わなくて済むし、楽である。難点といえば、今目の前の歩道をまるで行進するかのように広がって歩いている生徒達をどう抜かすかくらいである。このまま後ろをずっと歩いていると亀にでもなったかのような気持ちになってしまうのでさっさと抜かしてしまいたいが、やはり車道に出ないと抜かせない。
抜かそうと決め、なん十回ものシミュレーションをした後にようやく私は一歩を踏み出し早足気味に列を抜かしていく。
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