第5話 テスラ……お前女だったのか?

「うっ……ここは……?」


 結論から言おう。捕まった。


 俺は目を覚ますと木目調の壁に囲まれた薄暗い部屋の中に居た。


 橙色の小さな電球の光が俺の頭上から照らしている。


 俺は赤いソファーの上に縛り付けられていて、目の前には椅子に座って枕草子を読む女性が居た。


 彼女の桜色のワイシャツのわずかに開けた胸元からは立派なバストが伺える。


 ベージュ色のチノパンはピッタリと張り付き、座っていても大きくて綺麗な尻であると分かる。


 トドメに組んだ足をしっかり見たら、羚羊かもしかのようにしなやかな太腿だって透けて見えるようだ。


 何故こんなにじっくりと観察しているのかって?


 そう――――だって俺は男子高校生だから! 


 お姉さんは俺が起きたことに気がつくと、本から顔を上げる。


「ふははははは! 目を覚ましたみたいだね! 君自身には一切の戦闘力が無いのか! やはりハワードと同じだ! こいつは傑作だよ、ふはははは!」


 完璧に女性の声だ。少しハスキーで艶やかな美しい女声の声だ!


 ムスタングドーナッツのお店についた途端、こちらの赤毛でおっぱいの大きいお姉さんに話しかけられ、油断したところをスタンガンで一発だ。


 この流れるような拉致られ振り、流石だよ俺。古き良きゲーム達ヴィデオゲームウィズノーネームの姫君でもこうまでいかないだろう。


「ニコラ・テスラ……お前、女だったのか?」


「油断したとでもいいたいのかね?」


 テスラはその緑色の瞳を猫のように細めて笑う。ああその動作さえ美しい!


「くっ……!」


「恥じることは無い。君くらいの年頃の少年とはそういうものだ。私は君の愚劣を許そう。何せ今の私は美しい! あと演技力もアカデミー賞ものだ!」


 言い訳をしよう。


 まさかドーナツショップで突然話しかけてきたカタコトの日本語のお姉さんがニコラ・テスラだとは誰も思わない筈だ。しかも美人だったのだ。まさかニコラ・テスラだなんて思う訳が無いじゃないか。


 まさかニコラ・テスラがこんな巨乳で美人の赤毛のお姉さんだったなんて思うわけが無いじゃないか! 俺は思わなかった!


 俺はこれでも芸術を志す男。美しいものを見たら目を離せなくなるとバレていたのか! 無念! 実に無念! さすが天才だ!


 危なかった……これで相手が男だと知らなかったら本当に危なかった!


「ああそれな! 電話や戦闘時にはこのボールペン型ボイスチェンジャーを使っていたのさ! なにせ私は天才だからな!」


 胸元からボイスチェンジャーを取り出して高笑いするテスラ。


 その声は最初から聞いていたあの声と変わらない。


「馬鹿……な」


 ああ、さっきまで聞いていた「乙女ゲーとかで年上キャラがこういう声だよね」って感じのダンディな声だ。


「分かってくれたかね?」


 テスラは俺のリアクションに満足したのか、ボイスチェンジャーを胸ポケットに閉まって元のハスキーな女性の声に戻る。


「じゃあ……戦闘の時のあの姿はなんだ? あの黒髪で長髪で、切れ長の瞳のイケメン中年男性の姿!」


「私の作ったテスラロボの話か?」


「ロボ?」


「意識と感覚を投射することで遠隔操縦を行っているんだよ。この部屋に有るテスラロボは壊れているが、単純な操縦ならばほら――――」


 テスラ(赤毛のお姉さん)が指を鳴らすと、暗い部屋の奥からスーツに身を包んだテスラ(俺が知っている方)が現れる。


「サイボーグじゃなかったのか!?」


「サイボーグだよ。機械サイバネティック複製生体組織オルガンを組み合わせているんだもの」


「ロボットじゃないだろ!?」


「ロボットだよ。私の代わりに戦闘作業をしてくれるんだからね。通信機能をつけているだけである程度自由に戦闘することもできるんだよ?」


「なんてこった……」


 テスラは立ち上がってうなだれる俺の目の前まで近づいてくる。


 彼、あるいは彼女は胸元のポケットに入れていたボールペン型ボイスチェンジャーで俺の顎をクイっと持ち上げた。


「で、インタビューは何時始めるつもりかね? Mr.ロクロー」


「……そうだ。まずは色々聞きたいことがある」


「ああ、私も君に教えたいことがあるんだよ!」


「何故女になってるんだ!」


「私は天才だ。だが生前は男だった。そこで女性の肉体も経験して理解すべきだと思ったんだよ。ちなみに女性になったのは二度目だ。下手な女子より女子力とやらには自信が有るぞ。どうだ? 美しかろう?」


 気持ち悪いわ!


「…………」


「言葉も出ないか!」


「既に言葉は有るけどそれを口に出すのが憚られるというか……自分がノーマルな男性なのかの自信を失いそうになるので勘弁していただけないでしょうか……」


 嫌だよ……中身男と分かってる以上、絶対口に出したくないよ……。


「ふっはははははは! どうした!? 先ほどまでこの天才に獅子吼した筈の男が! かくもしおらしくなってしまうとは! 若さとは実に強くありまた弱くもあるのだな! 他に聞きたいことは?」


 深呼吸をして気持ちを落ち着ける。


 こいつは男。こいつは男。こいつは男……よし。


「何故わざわざこの地域一帯を停電状態に?」


「ルルイエ、あるいはル・リエーにおける戦いで全ての貯蔵電力とテスラロボ一号を使い果たしてしまってね! 再び戦う為には周囲の電気を吸収しなくてはならなかったんだよ。いや強敵だったねクトゥルーは!」


「貴方がクトゥルーを倒したのか?」


「無論! ブラザーフッドと分かれて独自に準備を重ねていたのは全てこの日の為! まあ、ル・リエー再浮上の日には遅れたがね。時間を稼いでくれたブラザーフッドには感謝しているよ」


「それでクトゥルーを倒した後、ティナを狙ったと?」


 俺の異能が残っている以上、本当にクトゥルーが消し去られた訳ではないのだろうが、それはギリギリまで黙っておくことにしよう。


「そうだ。当たり前じゃないか」


「当たり前?」


「……もしかして君、知らないのか。クトゥルーの娘達クティラという存在がいったい何の為に生み出されたかを」


「クティラ?」


 テスラはわざとらしく天を仰ぎ溜息をつく。


「あの少女のことだよ! クティラ! 海神クトゥルーの娘! その目的はクトゥルーの転生体の出産だ! この地上に居るクトゥルーの娘を全て倒さねばクトゥルーは蘇る!」


「……聞いて、なかった」


 それは本当に聞いてなかった。ダゴン秘密教団に捕まった時も、あのティナの姉妹に拷問を受けていた時も全く聞いてなかった。


「君、あの小娘に騙されていたんじゃないか?」


 騙されていた?


「馬鹿な、そんなことあり得ない筈だ」


 俺とティナは最初に出会った時からなんだかんだ上手くやっていた。


 俺は彼女を信じている。


「何故そんなことが言えるんだい? 証拠は有るのかね?」


「ふふ……有ればティナを襲うのをやめるのか?」


「まあ優先順位は下げても良いぞ。私とてそこまで愚かでもないしな」


「そうか、まあ特に証拠は無いんだけどな。信じたいから信じてる。それだけだ」


「Mr.ロクロー……君という奴はまったく……」


 それにほら、俺が信じてあげなきゃティナちゃん一人ぼっちだからな。


「まあ良い。私が君に伝えたいことというのはそれだ。例え彼女が君を裏切らなかろうが、彼女が彼女自身を裏切る日が何時か来る」

 

「だから死ね、と?」


「当たり前だろう。逆に聞かせてくれ。君は他の人間に死ねというのか」


「……そうだな、一つ物語を聞かせよう」


「なに?」


 俺は語る。この指先、この舌先、脳髄、血液、神経、意思、記憶の一片に至るまで物語に捧げた身。


 才無く、心無く、芯も無く。それでも物語を紡ぎたいと祈り願い愛した身。


 故に全てをかけて聞かせよう。


 ある少女の物語を。


「昔、一人の少女が居た。少女はくらくらくらい海の底で、とおとおとおい世界に憧れ続けていた。かつて少女の父が王として君臨した世界。少女は無邪気に憧れ続けていた。何時か自らの手に還るだろう、その輝ける世界を」


「…………」


「星は幾度と無く巡り、何時しか少女も大きくなった。彼女は星辰正しき刻が来たことを教えられ、水底の楽園を出て地上へと向かった。全て当たり前のこととしてこの輝ける世界を取り戻すために。だがその少女が見たものは夢の中の輝ける世界なんかじゃなかった」


「君は……人類の世界に価値を覚えていないのか?」


「少女が見たものは愚かで醜い猿達の文明だった。最初、少女は落胆したそうだよ」


「なに? 我々の文明が醜いと? 私からみれば……」


「そう! 少女は二度落胆した! 絶望した! 何故ならその愚かで醜い猿から見れば、少女の国の風習はあまりにおぞましく邪悪だったからだ! 自らと同じく泣き、笑い、そして心持つ存在から否定された彼女は人間の中にも邪神の中にも心の安らぎを見いだせなくなってしまった……一人ぼっちの女の子になってしまった」


 俺はテスラの緑色の瞳を見据える。


「聞かせてくれ、ニコラ・テスラ。貴方にも有る筈だ。周囲の人間が汚らわしくて汚らわしくて耐え切れなくなったことが、そんな自分の孤独さに戸惑った昔日の思い出が! だから俺は少女に手を差し伸べたのだ!」


「ふっ、凡俗の発想だな。男として、女として、人として、人以外として、私は様々な身体を使って生きた。貴様は神経をすり減らして孤独に迷った弱き人間に過ぎん。慰めが欲しいだけならば私が恵んでやってもいいぞ?」


 テスラは絶世の美女の姿で俺を嘲笑う。


「違う、違う違う! そうじゃない!」


 違う。そうじゃないのだ。ああニコラ・テスラ、お前も違うのか。


 俺はただ物語に恋い焦がれているのだ。俺とティナの間で生まれた物語の行く末にこそ興味が有るのだ。


 当然誰かに甘えたいし、異性にだって興味は有る。


 だがそれ以上に物語を、物語ストーリーを、物語ミュトスを紡ぎたいのだ!


「俺達がこの世界の中に誰かと分かち合える幸せを見つけ出せたならそれは喜劇になるだろう! 俺達がなおも世界から否定されるというならそれは悲劇になるだろう! 俺は見たい! この物語の結末が! 主役は俺だ!」


「邪悪! 貴様はあまりに邪悪だよ! 貴様は人の世界より何より自身の紡ぐ物語を優先するというのか! おのが論理で世界を歪める邪神と何が違う!」


「この世界を歪めない存在など居ない! 人間ですらかつて神々の築いた世界を時に壊し、時に忘れながら生きてきた! 一緒に生きていけば良いじゃないか! どうせどちらも見るに耐えない醜悪な存在なんだぞ。ならばせめて仲良しこよしすれば良いじゃないか! きっとそういう未来だって不可能じゃ……」


「貴様は狂っているのか!? あるいは邪神を知らなさすぎるのか! どちらにせよ救いがたい! ああ、君にハワードを重ねた私の失敗だ! もっと聞き分けの良い少年かと思えば……これではまるで魔人エジソン! あの執念と執着と妄執の怪物とまるで同じではないか! 安心し給えアルバ! ロクロー・アルバ! 君は救いようが無い! 今すぐ楽にしてやろう!」


 テスラは胸の谷間からコルトのSAAイクォライザーを取り出して、俺の額に真っ直ぐ向ける。


「俺を殺すつもりか? やめてくれ。俺の更新を待っている読者が居る」


「駄目だ」


「何故だ」


 テスラの瞳に激情は無い。


 冷静に、論理的に、俺の精神性を評価して今殺さなければ危険であると判断したのだろう。


 まだ書きたいものが有る。物語が無数に有る。


 死にたくない。死にたくない。本当に死にたくない。


「君の筋書きは何時か世界を壊す」


「――――だが傑作だぞ」


 テスラは引き金を引き、撃鉄が弾丸のケツに火を着けた。


 黒鉄の弾頭はゆっくりゆっくり俺の目の前まで迫り――――消えた。


 いや正確には受け止められたのだ。俺の目の前の床から急に現れた泡立つ漆黒の流動体によって。


「なに?」


 首をかしげたテスラの足元の床が抜け落ち、下から漆黒の泥のような生き物が獣の如き牙を剥き出しにして襲いかかる。


「テケリ・リ! テケリ・リ!」


「お前、さっきのショゴス! ここまで追いかけてきたのか!?」


 それは間違いなく俺が先ほど助けるようにお願いしたショゴスだった。


 ショゴスは黒い原形質を牙と爪に変化させ、連続攻撃を繰り出すことでテスラを追い詰める。


 テスラは素早く部屋から逃げ出し、ショゴスはそれを追いかけて部屋から消え去る。


「一体どうやってここを……?」


 ぼんやりしたまま呟く俺に、聞き慣れた声が答えを与える。


「それはね、ロクローの声と匂いを覚えていたからだよ!」


 何者かが俺を拘束するロープを解く。


 振り返ってみると目に入ったのは青いスカジャン、黒いホットパンツ、ティナだ。


「大したものだね。僕もショゴスに恩義を感じる知能が有るなんて思わなかった」


 遅れて部屋のドアから入ってくる椋。作務衣姿は相変わらずだ。


 何故こんな時ばかりドアから入ってくる。壁とか破ってこいよ壁とか。


「椋まで! 二人共来てくれたのか!? あのショゴスが俺を探してくれたのか?」


「ショゴスってのは元々クトゥルーに従属していた種族だ。だからイカ娘の言うこともよく聞くみたいでね。僕はイカ娘とショゴスに案内してもらったって訳さ。途中で置いて行かれかけたけど」


「ごめんねエルフ、別に意地悪したわけじゃないんだけど、ロクローが殺されそうになってたから」


「ああ……実際間一髪だったみたいだね。今回は許すよ」


「何故分かったんだ? 俺が殺されそうだって」


「ロクローは戦闘時に私の視界を借りることができるよね? なんで逆を考えなかったのさ?」


「あっ……」


「パパ程じゃないけど、私だってテレパシーくらいは使えるんだからね? どうせ捕まるだろうと思ってたから前もって集中してロクローの行方を追いかけていたんだから」


「そういうことか! いやはや迷惑をかけたな……」


「わかればよろしい。そして今回は状況が状況だったからね。ちゃーんと好き嫌いせずに椋も連れて来てあげたよ。褒めてね、ロクロー」


「それだよ。よくやったティナ。今回の戦い、椋が居れば百人力だ!」


 特に今回はテスラの能力が単純かつ高出力なだけに相性の問題が非常に大きい。


 椋無しでは勝ち目が殆ど無いと言っても良いだろう。


 なにせ望者アクターとしての格が違いすぎる。


「ふふっ、さて感動の再会劇は後にしよう。テスラを追いかけるよ緑郎。チビだけでテスラに勝てる訳が無いんだから」


「チビ?」


 待って、その前に勝算有るの?


 それ探るのが俺の仕事じゃないの?


「ティナが名前つけてあげたんだよ!」


「僕はチョビにすべきだと言ったんだが、イカ娘が言うには緑郎が子供の頃に飼っていた犬の名前と同じだって……」


 何やら気恥ずかしい幼き日の思い出を掘り返される前に話を止めにかかる。


 これ以上会話を続けられてはたまらない。


「分かった。オーケー。承知した。行こう、さっさと上に行こう。時間が無いんだろう? な?」


「ふふ、今度詳しく聞かせてくれよ?」


「分かった。でも今度だからな」


 俺達はショゴス、もといチビの後を追って部屋を飛び出す。其処はなんということの無い只のマンションだった。


 しばらく走ると丁度非常階段に繋がる少し広いロビーに当たる場所までやってきた。


「後から事実の隠蔽が大変そうだな……ここも人住んでいるんだろう?」


「いやあ、どうだろうね。支部長による事前調査だとどれも偽造戸籍なんだよ。ところで二人共、なんか来るよ」


 ティナが警告すると共に部屋のドアが次々開いてテスラロボが現れる。


「ロクロー! エルフ! テスラがいっぱいコレクションだよ!?」


「お前何時からジ●リまで見るようになった!」


 俺は軽口を叩きながらも異能グリードを発動させ、朱金色の本と銀色の万年筆を両手に構えた。


「緑郎! 支援頼むよ!」


 テスラロボが戦闘態勢に移る前に突撃を開始する椋。


「承ろう!」


 俺は咄嗟に本に文を書きつける。


【椋は石仮面を取り出し、巻き上がる旋風と共に黄の粒子を身に纏う!】


【幻想が欠片になり、またそこに凝ったような黄衣を纏い、如月椋は異形の戦士へとその身を変えるのだ!】


 俺の描き上げた文字が光り輝き、椋はは黄衣を纏う多腕の怪人へと即座に変貌する。


 黄の印と呼ばれる三つのクエスチョンマークを巴状に合わせた文様の入った仮面。隙間なく身体を覆う茨のような金属皮膜。そしてその上からは魔術師対策として認識阻害の術式が刻まれた黄色のローブ。


 椋は変身が終わるとすぐさまマントの下の触手を展開。テスラロボを鋭く打ち据える。


「どきなよっ! 緑郎の道からっ!」


 触手が直撃したテスラロボの頭部は生卵みたいに砕け散った。


 明らかに電力不足でテスラロボの性能は下がっている。この調子で異能グリードを用いて支援すれば突破は容易いか。


 丁度テスラロボが隊列を組んで電撃銃ミスティック・テーザーをこちらに向けてきた。


【迫り来る紫電、だが椋は大気を操作して電撃を防ぎ、逆にテスラロボ達の中へ飛び込んでいく!】


 椋は俺達に向けてテスラロボから放たれた電気銃ミスティック・テーザーを難なく真空で防ぐ。


 そして俺の異能により半ばワープでもしたかのような動きでテスラロボの只中へと突貫する。


「現在電力不足でフルスペックは出せない筈だ! 一気に叩き潰してしまえ!」


「オーケー緑郎! 君はイカ娘とテスラを追いかけろ!」


 椋は次から次へと現れるテスラロボを拳と触手で薙ぎ払いつつ、最上階へ続く階段への道を開ける。


「俺達だけで? 勝てるのか?」


「後から追いつく!」


 俺達が居ると雑魚相手が面倒になるし、先ほどまでテスラの様子を見ていた俺がテスラと直接対決した方が良い。


「分かった、ちゃんと後から追いつけよ! お前無しじゃあいつは倒せん!」


「安心しろ緑郎! すぐに突破する!」


「信じているぞ! 行こうティナ!」


「うん! 行くよロクロー!」


 俺はティナと共に階段を駈け出した。


【第五話 テスラ……お前女だったのか? 完】

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