神×エグ

 芳川見浪先生の短編集『キチノベ』にある『メリ×スレ』のアーマーローグ版となります(ストーリーを描く際、芳川先生には承諾済みです)。

 R―18描写はもちろんの事、乱暴な描写がございますので、それらが苦手な方はご注意下さい。


 またこの小説が特殊な事情で消える可能性もありますので、どうかご了承下さい。


 ――――――――――――




 ――ガシャン!!


 武器製造企業『キサラギ』内にある格納庫。そこに鉄特有の鈍い音が発する。

 理由はただひとつ、人型アーマーローグ――エグリムが倒れているからだ。いや、正確には倒されたと言うべきか。その倒した張本人が、怪獣型アーマーローグ――神牙。


 神牙がエグリムに乱暴をしたのだ。ガクガクと怯えるエグリム。しかし神牙はその青く光るカメラアイでただ見つめ、ゆっくりと彼女(?)へと迫っていく。

 そうしてエグリムへと覆い被さってしまった。嫌々と暴れるエグリムの両腕を掴み、頭部を密着させる神牙。


 乱暴な口付け。ガリゴリと軋み音が唸っていく。そうして神牙が離れると、脱力したようにぐったりしてしまうエグリム。

 そうして抵抗しなくなった彼女を、神牙は股間装甲からある物をせり出していく。先日、神塚美央がなんとなく面白そうだからと装着した詳細不明なユニットであり、それを何とエグリムの股間装甲へと押し込んだ。


 エグリムが悶える。悲鳴らしき駆動音が鳴り響く。それでも容赦なく押し込み、遂にはエグリムの股間から漏れ出る黒いオイル。

 神牙は動き出した。姿に違わない、野獣的な乱暴。例えエグリムが悲鳴を上げても、彼(?)は決してやめない。

 

 悲鳴と共に、エグリムの黄色に光るゴーグルカメラから透明な冷却水が流れる。彼女は咽び泣いている……操縦者である光咲香奈の為に取っておいたこのボディを、この黒き獣に奪われた。最初の破瓜OS更新を、この獣に破られた。


 しかしどうしてか、彼女の悲鳴が嬌声に変わっていく。抗えなかったのだ――例え暴行だとしても、この快感の渦には抵抗出来ず、受け入れてしまう。

 それ程に神牙はテクニシャンである。やり方は許されないが、それでもエグリムは許してしまう。


 神牙の鋭い鉤爪が、エグリムの胸部装甲へと食い込む。ボディをよじれさせるエグリムだが、さらに神牙が胸部装甲のてっぺんを摘まんでいく。

 もはやサイバネティックスな蹂躙であった。ただ快感の悲鳴を上げるしかないエグリムは、もはや神牙にとっての奴隷アタッチメントである。

 さらに神牙の動きが増していった。エグリムの機体内部が発熱し、オーバーヒートしてしまう。身体中から陽炎が出てしまう程だ。

 

 そして、神牙もまたオーバーヒートした。抜かれる下半身ユニットからは、黒いオイルがなだれ込む。


「キュオオオオオオオオオオン!!」


 神牙は吠えた。絶頂の叫びを出したかったのだから。

 その叫びが夜のキサラギに響き渡るも、誰にも気付く事はなかった……。

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